今回はダイアトニック以外の音を習っていきましょう。(^^ )
今まで「3つの音の和音」と「7がくっついた和音」と「6がくっついた和音」を習いましたが、これらは全部ドレミファソラシドでできたコードでした。そのダイアトニックコードだけでも曲は作れますが、それ以外のコードも習ってかっこいいおしゃれな曲を作っていきましょう(^^)
というわけでセカンダリードミナントという技を習います。これはセカンダリーというくらいのなので2番手な奴なんです。誰の2番手かというとプライマリードミナントの次です。プライマリーというくらいなんで最重要な奴です。そしてプライマリードミナントとは「G7」の事。分析すると「V7」ですね。
プライマリードミナントである「G7」は必ずといって良いほど、Cに進みます。そしてDmがCにいった時より、FM7がCに進んだときより、どのダイアトニックコードよりも一番落ち着いた雰囲気がでるんです。この落ち着いた雰囲気を「他でもやっちゃおうぜ」っていうのがセカンダリードミナントなんです。(ーー;)
それでG7がCに進むときの構造を調べてみましょう。
G7 → C
こうなってますね。でもこれだけじゃわからないので、ダイアトニックコードの分析のときの数字順に並べて見ましょう。
C Dm Em F G7 Am Bm7(b5) C
見えてきましたね。要するに間を二つ飛ばして行けば大丈夫なんです(^^;)
じゃEmでやってみましょう。
Em F G7 Am
なんか違う・・。二つ飛ばしているのに。行き先がAmだからかな。Aにしちゃおうか。いやダイアトニックを変えちゃうとまずいし・・。もっとプライマリーさんの真似をしないと・・。Emを二つ飛ばしのまま変化させると・・・。
あ!E7にすればいいんだ!!(‘ ▽ ‘ )
E7 F G7 Am
できたーーー!!!(^^)
E7からのAmの進み方がグッと引き締まりました!なんか切なさが漂う素敵な感じです!
どことなくAmに落ち着いた感じほのかに漂う、まさにセカンダリーな落ち着き具合です!!
では次回はセカンダリードミナントを分析しましょう!( ̄▽ ̄)
>>> vol.20「4つと3つの分析の使い分け」のお話<<<
>>> vol.17「ダイアトニックコード=1M 2m 3m 4M 5 6m 7m(b5)」のお話<<<
>>> vol.16「ダイアトニックコード=ドレミファソラシドで作った和音」のお話<<<
>>> vol.14「調性という音の考え方」と「和音」と「ドとラの音階」のお話<<<
>>> vol.13「ドコモじゃない、音楽理論のツートップ。。」のお話<<<
>>> vol.12「どこから初めても音は必ずある一個の音へ戻るという考え方」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.10「ギリシャと教会のドレミファソラシドの終わりの音」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.9「終わりの音」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.8「教会のドレミファソラシド」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.7「ドレミファソラシドはむしろ後輩だった」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.6「ドレミファソラシドはドレミファソラシドだけじゃない」の音楽へ<<<
>>>vol.5「メロディにメロディを重ねる音楽」の音楽へ<<<
>>>vol.4「メロディのみ」から「メロディ+メロディ」の音楽へ<<<
>>>vol.3「ドレミファより大きいドレミファソラシドの話」<<<
>>>vol.1「音楽は120個の音の組み合わせの話」<<<
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1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業。
大学時にギター専攻で入学したが2年次よりピアノ科へ転専攻し19歳よりピアノを始める。
堂本光一、大橋卓弥(スキマスイッチ)、imalu、ジョナサン・カッツ、類家心平、マークトゥリアン、フレッドシモンズとのセッションライブやバンドサポート、ミュージカルなどでピアノを担当。
音楽理論の研究会、東京音楽理論研究大学を主催。
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