前回のツートップからの、「調性という音の考え方」と「和音」と「ドとラの音階」のお話です。
前回は、調性という音の考え方がでてきて、それまでなんとなくあった和音というものと二つがうまく合体し、新しいジャンルの音楽「調性音楽(ちょーせーおんがく)」というのが流行り始めた時に、音階も合体しようぜとなったはいいが、なぜかドとラの音階の2つだけVIP扱いでその他は蹴落とされたというお話でした。
>>> vol.13「ドコモじゃない、音楽理論のツートップ。。」のお話<<<
>>> vol.12「どこから初めても音は必ずある一個の音へ戻るという考え方」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.10「ギリシャと教会のドレミファソラシドの終わりの音」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.9「終わりの音」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.8「教会のドレミファソラシド」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.7「ドレミファソラシドはむしろ後輩だった」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.6「ドレミファソラシドはドレミファソラシドだけじゃない」の音楽へ<<<
>>>vol.5「メロディにメロディを重ねる音楽」の音楽へ<<<
>>>vol.4「メロディのみ」から「メロディ+メロディ」の音楽へ<<<
>>>vol.3「ドレミファより大きいドレミファソラシドの話」<<<
>>>vol.1「音楽は120個の音の組み合わせの話」<<<
なぜドとラがVIP扱いだったかというと「調性という音の考え方」と「和音」と「ドとラの音階」が一本の線で繋がったからなんですね。
まず、ドとラの音階から「和音」を作り出します。
その作り方は、調性音楽がでてくる前までの音楽(メロディとメロディを重ねた音楽「対位法」)で、耳なじみの良い音の組み合わせがすでに整理されていました。それを応用しています。
耳なじみの良い音の組み合わせとは、まずドレミファソラシドがあると、一個ずつ音を飛ばして音を組み合わせるという事です。(ひじょーにざっくり言うと。。)つまりドレミファソラシド(ドミソ)、とかドレミファソラシド(ファラド)とかです。(なぜ3つなんだろうか・・・.それは後で・・・)
そして、その和音を使ってできる音の組み合わせが「どこから初めても音は必ずある一個の音へ戻る」という調性という音の仕組みだったんですね。つまり「和音」「ドとラの音階」「調性」のどれか一個でもかけたら成立がしないんです。その3つでしか成立しないものを「いいね!」といって世の中は採用していったんです。
ちなみに和音は「ド」と「ラ」以外の音階達(ソから始まるやつとか色々。。)でもできるんですが、この「どこから初めても音は必ずある一個の音へ戻る」という感じにはならなかったんです。ドとラの音階だけはなるんです。もともとドとラが持っていた仕組みを採用したっていう考え方もできますね。
そしてそれが大人気のまま衰える事を知らず現代にいたるまで市民権を得て、今音楽を作ると言えばこの「ド」と「ラ」の音階のどちらかを使い、「和音」を使って「調性」を操るわけです。「何の音階を使う?」なんて話はしません。なぜなら音階はドかラのどちらかで、そもそも仕組みが同じなので「ド」だろうと「ラ」だろうと実はどっちでも同じだからです。
続きはまた次回です!お楽しみに♪
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1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業。
大学時にギター専攻で入学したが2年次よりピアノ科へ転専攻し19歳よりピアノを始める。
堂本光一、大橋卓弥(スキマスイッチ)、imalu、ジョナサン・カッツ、類家心平、マークトゥリアン、フレッドシモンズとのセッションライブやバンドサポート、ミュージカルなどでピアノを担当。
音楽理論の研究会、東京音楽理論研究大学を主催。
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