【連載】Vol.11 楽譜を使わないジャズ・ポピュラー理論「和音の音楽の登場」のお話

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外伝から戻ってきました。11回目の今回、まだ11世紀くらいのお話で止まっていますが、ここからまた現代の音楽理論へとつなげていきます(^^)

今回は「和音の音楽の登場」のお話です。

 

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.10「ギリシャと教会のドレミファソラシドの終わりの音」のお話<<<

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.9「終わりの音」のお話<<<

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.8「教会のドレミファソラシド」のお話<<< 

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.7「ドレミファソラシドはむしろ後輩だった」のお話<<< 

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.6「ドレミファソラシドはドレミファソラシドだけじゃない」の音楽へ<<<

>>>vol.5「メロディにメロディを重ねる音楽」の音楽へ<<<

>>>vol.4「メロディのみ」から「メロディ+メロディ」の音楽へ<<<

>>>vol.3「ドレミファより大きいドレミファソラシドの話」<<<

>>>vol.2「ドレミファの話」<<<

>>>vol.1「音楽は120個の音の組み合わせの話」<<<

 

 

外伝ではドレミファソラシドが色々な並び替えで使われているお話をしました。

 

ドレミファソラシドは一個だけなんですが、これをレから並び替えてレミファソラシドレにしたり、ソから初めてソラシドレミファソにしてみたりと、同じドレミファソラシドで色々な並び方を使っていました。

 

このレから始まったグループをレのグループ、ソから始まったのがソのグループとして、各グループの並び方で曲が作られてみんな歌ってました。つまり一個のドレミファソラシドから何種類もの雰囲気を楽しんでたわけです。

 

これがメロディ+メロディの音楽の特徴でした。

そしてそれのメロディとメロディをさらに複雑な仕組みで絡めていった音楽が人気がでてきました。

その技術を対位法という名前で呼ばれていてバッハの得意技だったわけですね。

そしてこの楽しみ方が大体17世紀くらいまで続いてきました。

 

ところが17世紀くらいを過ぎますと、段々「和音」という考え方が出来上がってきます。

 

メロディは一度に一個の音だけを出すのに比べ、和音っていう考え方は一度に何個も同時に音を出すんです。その複数個だした音を一個の音の固まりとして考えるのが和音です。メロディ+メロディはあくまで一つづつの考え方に比べてかなり思い切った考え方なです。

 

その一度に複数個出す音の仕組みも適当ではなく、メロディ+メロディの音の重ね合わせの経験から色々整えられたんですね。

メロディとメロディを重ねる音楽の時は、時代が下るにつれて段々とメロディの組み合わせ方が複雑になっていきました。

 

最初は「ド」って歌ったらまた「ド」って歌ってました。でもこれは音が似すぎていて2つなっているっていう形に聞こえない段階でした。ドって歌ってファって言うのも同じです。その中でドって歌ったらミくらいが丁度良いかもなっていう、(話が行われたかはわかりませんが(ーー:))

ドとミは同時に音を出して一個の音の固まりとして捉えるのに丁度いい具合だなということで、この仕組みがよく使われだします。そしてこの和音が使われ始めるとまた違った考え方が和音の中に生まれ始めます。それが「調性(ちょうせい)」という考え方。

 

んか専門用語バンバン使ってしまってますが気にしないで下さい・・・(_ _)久しぶりなんで勘がまだ戻っていない・・・(_ _。)

でも理論の連載っぽくなってきますよね・・(‘ ▽ ‘ )

 次回は調性のお話です!

お楽しみに♪

 

「どこから初めても音は必ずある一個の音へ戻るという考え方」のお話

 

 

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.10「ギリシャと教会のドレミファソラシドの終わりの音」のお話<<<

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.9「終わりの音」のお話<<<

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.8「教会のドレミファソラシド」のお話<<< 

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.7「ドレミファソラシドはむしろ後輩だった」のお話<<< 

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.6「ドレミファソラシドはドレミファソラシドだけじゃない」の音楽へ<<<

>>>vol.5「メロディにメロディを重ねる音楽」の音楽へ<<<

>>>vol.4「メロディのみ」から「メロディ+メロディ」の音楽へ<<<

>>>vol.3「ドレミファより大きいドレミファソラシドの話」<<<

>>>vol.2「ドレミファの話」<<<

>>>vol.1「音楽は120個の音の組み合わせの話」<<<

 

 

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img07 金子将昭  Masaaki Kaneko

  www.masaaki-kaneko.com

1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業。

大学時にギター専攻で入学したが2年次よりピアノ科へ転専攻し19歳よりピアノを始める。

堂本光一、大橋卓弥(スキマスイッチ)、imalu、ジョナサン・カッツ、類家心平、マークトゥリアン、フレッドシモンズとのセッションライブやバンドサポート、ミュージカルなどでピアノを担当。

音楽理論の研究会、東京音楽理論研究大学を主催。

 

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