【連載】Vol.12 楽譜を使わないジャズ・ポピュラー理論「どこから初めても音は必ずある一個の音へ戻るという考え方」のお話

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12回目の今回、17世紀くらいまで進んできて、メロディ+メロディの音楽から和音が登場してきます。一個の音を使うメロディに対して、和音は複数の音を同時に出してそれを一個の音の固まりとして捉えるもの。かなり変わった考え方です。ですがそれが主流になってきます。

 

今回は「どこから初めても音は必ずある一個の音へ戻るという考え方」のお話です。

 

>>> vol.11「ギリシャと教会のドレミファソラシドの終わりの音」のお話<<<

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.10「ギリシャと教会のドレミファソラシドの終わりの音」のお話<<<

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.9「終わりの音」のお話<<<

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.8「教会のドレミファソラシド」のお話<<< 

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.7「ドレミファソラシドはむしろ後輩だった」のお話<<< 

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.6「ドレミファソラシドはドレミファソラシドだけじゃない」の音楽へ<<<

>>>vol.5「メロディにメロディを重ねる音楽」の音楽へ<<<

>>>vol.4「メロディのみ」から「メロディ+メロディ」の音楽へ<<<

>>>vol.3「ドレミファより大きいドレミファソラシドの話」<<<

>>>vol.2「ドレミファの話」<<<

>>>vol.1「音楽は120個の音の組み合わせの話」<<<

 

 

和音が登場し始めて人気がでてくると今度は「調性」というものが大人気になります。そして調性で作られる「調性音楽」は長らく世の中を支配します。

 

この調性とは何かというと、「どこから初めても音は必ずある一個の音へ戻る」という考え方です。例え適当にファって弾いたとしても、いくつか音は挟めばドに戻りますよーって考え方です。この戻り先の音(今の例のド)は変化させる事もできます。

 

そしてその変化させる時に非常に便利なのが和音というやつです。 和音を使うと戻り先の音を簡単に変化できちゃうんです。そういった、一個の音に戻る仕組みや方法が調性の考え方の中でたくさん編み出されていきました。

 

そうするとその仕組みを作る上で便利なドレミファソラシドがでてきます。今まではレから始めたのや、ソから始めたのをそれぞれの雰囲気として大切にしていたんですが、今度は「音は一個の音に戻る」という考え方なのでそれに都合の良いドレミファソラシドが頻繁に使われ始めます。

 

それによって使われないドレミファソラシドがでてくるんです。何世紀も各ドレミファソラシドの雰囲気を大切にしていたのに、今度の音楽はそうではなくなっていくんです。

 

その中で有名になったツートップがいます。ドコモと似てます。ちなみにそいつらは本当にツートップになりました。

 次回はツートップのお話です!

お楽しみに♪

 

 

>>> vol.11「ギリシャと教会のドレミファソラシドの終わりの音」のお話<<<

>>>ドレミファドラシド外伝 vol.10「ギリシャと教会のドレミファソラシドの終わりの音」のお話<<<

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>>>vol.3「ドレミファより大きいドレミファソラシドの話」<<<

>>>vol.2「ドレミファの話」<<<

>>>vol.1「音楽は120個の音の組み合わせの話」<<<

 

 

 

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img07 金子将昭  Masaaki Kaneko

  www.masaaki-kaneko.com

1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業。

大学時にギター専攻で入学したが2年次よりピアノ科へ転専攻し19歳よりピアノを始める。

堂本光一、大橋卓弥(スキマスイッチ)、imalu、ジョナサン・カッツ、類家心平、マークトゥリアン、フレッドシモンズとのセッションライブやバンドサポート、ミュージカルなどでピアノを担当。

音楽理論の研究会、東京音楽理論研究大学を主催。

 

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