一ヶ月くらい間があいて久々になりましたが、第10回もドレミファソラシド外伝です。忘れてしまった方は第6回から読み直してみてください(^^)。歴史の話を少しお休みして音階のお話の最中です。
今回は「ギリシャと教会のドレミファソラシドの終わりの音」のお話です。
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.9「終わりの音」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.8「教会のドレミファソラシド」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.7「ドレミファソラシドはむしろ後輩だった」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.6「ドレミファソラシドはドレミファソラシドだけじゃない」の音楽へ<<<
>>>vol.5「メロディにメロディを重ねる音楽」の音楽へ<<<
>>>vol.4「メロディのみ」から「メロディ+メロディ」の音楽へ<<<
>>>vol.3「ドレミファより大きいドレミファソラシドの話」<<<
>>>vol.1「音楽は120個の音の組み合わせの話」<<<
さて第10回目は引き続きジャズ・ポピュラー理論【番外編!】「ドレミファソラシド外伝 !vol.5」
教会で使っていたものにはギリシャの並び替えたドレミファソラシドの4種類の他に、さらに新しく並び替えられたドレミファソラシドが使われていました。
しかし、新しく追加されたはずなのに、まったく同じ並び方のドレミファソラシドもありました。これってどういう事?っていうのが前回まででした。
さて、それではギリシャの並び替えたドレミファソラシドをまずおさらいします。
ドは青色、終わりの音(呼び方は「始まりの音」でもよいですよ^^)は赤で表してます。
レミファソラシド
ミファソラシドレ
ファソラシドレミ
(ただし、シはシbにする事がある(ーー;)タマニハネ)
ソラシドレミファ
レのグループ、ミのグループ、ファのグループ、ソのグループ、がでてきてます。
キリスト教が発達してきてからでもギリシャの並び替えたドレミファソラシドの4つは使われていましたが、それらをさらに並び替えて新たに下記の4つのドレミファソラシドが追加されました。
ラシドレミファソラ
シドレミファソラシ
ドレミファソラシド
レミファソラシドレ
ん?ギリシャと同じのいる・・。
いるんです。(^^;)
ギリシャのを並び替えたのをさらに並び替えるとでてきちゃいます。
実はこれ、終わりの音が違うんです。終わりの音を赤で表しますね。
ラシドレミファソラ
シドレミファソラシ
ドレミファソラシド
レミファソラシドレ
終わりの音が真ん中らへんになってる!
でも、これギリシャのと結局同じですよね(ーー:)。
ギリシャではレのグループは終わりの音がレだったけど、それがソにしてあるだけ・・・。
しかし!
実は重要な事はそれではないのです。
「終わりの音」がソっていうことは、ギリシャでは右にソラシドレミファとしか歌えなかったんです。
しかし、キリスト教ではソのグループでは左にもレミファが増えたので左にも歌えるようになったんです。
つまり歌える範囲が右左に増えた!
つまりソのグループだけど左にもソのグループが使えるようになったんです!
これは結構画期的だったんです。
なのでこの時代にわざわざドレミファソラシドのニューカマーとしてお目見えしたんです。
これは現代の見方から行くと「二つとも同じじゃん」なんですが、それは昔と現代では音楽の作り方の根本が違っていたからです。この時代は旋律を中心に作ってましたが現代は和音というものを使って音楽を作っているんです。
この和音の考え方によってギリシャも教会のドレミファソラシドも同じに捉える事ができるんです。
この辺は歴史の話にもどって詳しくして話していきたい思います(^^)
というわけで外伝は今回で終わりで、次回からは歴史の話にもどります。
お楽しみに♪
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.9「終わりの音」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.8「教会のドレミファソラシド」のお話<<<
>>>ドレミファドラシド外伝 vol.7「ドレミファソラシドはむしろ後輩だった」のお話<<<
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1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業。
大学時にギター専攻で入学したが2年次よりピアノ科へ転専攻し19歳よりピアノを始める。
堂本光一、大橋卓弥(スキマスイッチ)、imalu、ジョナサン・カッツ、類家心平、マークトゥリアン、フレッドシモンズとのセッションライブやバンドサポート、ミュージカルなどでピアノを担当。
音楽理論の研究会、東京音楽理論研究大学を主催。
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