第4回の今回は聖歌(1)「メロディ」から「メロディ+メロディ」の音楽への移り変りのお話です。
>>>vol.3「ドレミファより大きいドレミファソラシドの話」<<<
>>>vol.1「音楽は120個の音の組み合わせの話」<<<
今回は聖歌(1)のお話。例によって(2)もありますよ(^^;)
ついに西暦0年を超えました。
僕たちが普段耳にしている音楽の作り方の基礎の音楽理論、それはまだでてこないです(笑)
Sekai no owari とかが恐らく使っているやり方はまだまだでてこないです(^^;)
さて、キリスト教の音楽が広まるまでは、ギリシャや地中海東部やオリエントやヘレニズムの社会の音楽でした。キリスト教の音楽がその社会からの影響をどれだけ受けたかは謎ですが、ユダヤ教会からは音楽と儀式は受け継いでいたようです。
他には最初に一人が歌って、その後皆が歌う形なんかは古代の様々な教会で自然とされていた事でもあったようです。
そして一口に聖歌といっても沢山ありました。
当時は教会聖歌といっても強力な権威者がいなくて地域で様々な聖歌が発展しました。
ビサンツィウム、アンブロシウス、ガリア、モサラベなどた〜くさんありました。
そして歌う旋律はレーミーファーソ、みたいに和音(音を同時に2つ以上鳴らす事)にしないのが最初は主流だったんです。
(歌ってる音は、前回で完成したドレミファの4つの集まりを合体させた8つの集まりの音階ですよ、誰ですか、前回を飛ばして読んでる人は(ーー;))
そしてそういった中でもだんだんと音楽は進化してきました。
最初は音が一個だけだったんですが、「レ」って歌う時に、同時に「低いレ」や「高いレ」を歌う人がでてきたんです。つまり同じ音を重ねて同じメロディーを歌い始めました。
そして次は「レ」って歌う時に「ラ」や「ファ」を歌う人がでてきました。
つまり「レ」って歌った時にまずは「同じレ」が出てきて、その後時代が下って「ラ」、その後「ファ」という風に音が重なってきました。
この順番って今の音楽理論でいえば、和音の響きから遠い順番です(笑)。
昔の人は徐々に響きを拡大していったんですね(笑)。
ここまでの響きだったら大丈夫だよねーとかいってたんでしょうね(^^;)
そして音を重ねたは所は良かったんですが、メロディーは同じものを歌っていたんです。
「レーミ」なら「低い音のレーミ」とか。
当時の人は「俺たちはもっといけるはず」と考えたはずです。(考えたかわからないけど(^^;))
その期待通りに、今度は一つのメロディーに対して別のメロディーを歌う形もでてきました。
つまり、現代の音楽主流の「和音とメロディー」という組み合わせではなく「メロディとメロディー」という、美味しいものに美味しいものを足した音楽。
これはもう、チョコレートメロンケーキ(チョコ+メロン、メロディ+メロディ)ですね。
うん。((ーー;)ドウダローカ)
この「メロディとメロディ」の音楽が出てきていたチョコレートメロン時代(覚えなくいいですよ!!)で、11世紀頃と言われています。
次回は「メロディとメロディ」によるチョコレートメロン時代の幕開けのお話です。
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1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業。
大学時にギター専攻で入学したが2年次よりピアノ科へ転専攻し19歳よりピアノを始める。
堂本光一、大橋卓弥(スキマスイッチ)、imalu、ジョナサン・カッツ、類家心平、マークトゥリアン、フレッドシモンズとのセッションライブやバンドサポート、ミュージカルなどでピアノを担当。
音楽理論の研究会、東京音楽理論研究大学を主催。
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