【連載】Vol.1「音楽は120個の音の組み合わせの話」楽譜を使わないジャズ・ポピュラー理論

gakufuwotukawanai

どうも金子です。

始まりました。楽譜を使わないジャズ・ポピュラー理論連載。楽譜というのは、昔は王様しか手にする事ができない宝石のようなものでした。。その宝石を無くして学びましょうという企画です。

さて、早速楽譜を使わずに音楽理論を学んでいきましょう。この連載はなるべく『まったく音楽を知らない人』そんな方にでも伝わるように専門用語をあまり使わず書いて行こうと思います。

 

さて、行きます。

音楽は簡単にいうと『高い音』と『低い音』の組み合わせです。

 

車のエンジンの音。『ブロロロ』。(低い・・音?)

電車のブレーキ。 『キー!』。(高い・・音?)

 

音っていっぱいありますが車や電車の音は音楽を作るのには向いてない音なので昔の人達は音楽に向いてる音を探したり作ったりしました。それは声だったり、楽器だったり。

しかし声や楽器だけでは音楽はできません。声や楽器の音をただ出しただけでは音色です。そこにきちんと音の高さを調整してあげないと音楽には鳴りません。

つまり音楽は、音楽にふさわしい音色音楽に相応しい音の高さがないといけないのです。

 

>>>【コラム】多い?少ない?音楽で使う音は120個!?<<<

 

そこで、キリストが誕生するさらに前に音律や調律っていう音の高さを決める事に真剣に取り組んだ方々がいます。

その結果、現在一番使われている音の高さを決めるものは『平均律』というシステムになりました。そして多くの楽器は「平均律」で調律されています。

そして人間の耳に聞こえる音の高さの範囲をピアノの鍵盤の数で表すと120個。普通のピアノは88個。多いのでも97個です。

 

97個の鍵盤があるベーゼンドルファーのModel 290 Imperial

増えているので通常の88個と間違わないように増えた鍵盤が全部黒色!!

 

この120個の範囲を様々な楽器や声で演奏します。

・・・120個は少ない!?大丈夫です。。

まったく同じ高さの音でも、ピアノの『ド』と、バイオリンの『ド』は区別できますよね。音の高さは120個、120種類。でも音色(ピアノ、バイオリン、トランペットなど)はたくさんあります。なので120個でも音楽はばっちり作れるのです。

 

そしてその120個の音の組み合わせで音楽を作ることにしました。その中から見つけ出したのが天下無敵の『ドレミファソラシド』。

 

次回はその中の途中までの「ドレミファのお話」です。

 

 

>>>vol.2「ドレミファの話」<<<

 


kanekomasaaki

 金子将昭  Masaaki Kaneko

http://www.masaaki-kaneko.com/

1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業入学時ギター専攻だったが、19歳を前に経験ゼロのピアノを始める事を決意し2年次よりジャズピアノ科に転専攻する。現在は、サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、日本初の音楽理論Webマガジン「サークル」編集長、合同会社 前衛無言禅師(ぜんえいむごんぜんじ) 代表社員、東京音楽理論研究大学主催、音楽共有アプリ「lepot」の開発、ミュージシャンシェアリング企画「1A1L(ワンエーワンエル)」プロジェクト推進、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.