家族ごっこコード(セカンダリードミナント)を個別に見ていくシリーズ第6弾!最後の今回は「F#7」です!今回はちょっと特殊です。セカンダリードミナントでもこいつだけが特殊です。
ちなみに出来上がりはこうです。
F#7 → Bm7(b5)
赤はセカンダリードミナント(家族ごっこコード)、青はダイアトニックコード(家族コード。ちなみにBm7(b5)は「Bm(b5)」でも良いですよ)。
では作って行きましょう。(作り方はこちらの回をどうぞ!)
1:まずは家族コードを並べます。
C Dm Em F G7 Am Bm7(b5) C
2:F#7を使いたいのでF#がくっついてるコードを探します。が、F#はありません。なのでFを使います。
C Dm Em F G7 Am Bm7(b5)
3:そのコードから3つ目のコードを探します。
C Dm Em F G7 Am Bm7(b5)
4:Fを「#」と「7」をくっつけただけのコードに変化させると出来上がり!
F#7 - Bm7(b5)
家族ごっこコードになる前
F - Bm7(b5)
なった後
F#7 - Bm7(b5)
今回はちょっと特殊な作り方。いつもは(4)で「7」をくっつけるだけだったところ、「#」もくっつけないといけないという変則技。
「#」や「b」をつけたセカンダリードミナントを作りたいのに「#」や「b」がついた同じ家族コードが無い場合、「#」や「b」がついていない同じ家族コードを使います。そして今までと同じ手順で進み最後に「#」と「b」をくっつけると出来上がりです。
家族ごっこコードは「家族コードにあった「落ち着きシステム」を他でもやってみようぜ」ってことのなので、使ってないときに比べて当然「落ち着き感」がアップします。落ち着き感がアップするってことは次のコードとのつながりが強くなるってことです。(絆!)
つながりが強くなると家族ごっこコードを弾いた段階で、すでに次のコードの雰囲気が漂ってきます。
今回の例の次のコードのBm7(b5)は、とっても暗いコードです。だからF#7を弾いた段階で「次のコードはとっても暗いコードだな」ってわかっちゃいます。
ちなみに家族ごっこコード(セカンダリードミナント)にしてつながりを強くさせると、次のコードに進みたがる感も増えるので次のコードの存在感を増やすことができますよ。
家族コードの「落ち着きシステム」を真似してみる家族ごっこコード。いかがでしたか?
次回も家族ごっこコードをまとめてみます!( ̄▽ ̄)
金子将昭 Masaaki Kaneko
1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業。
大学時にギター専攻で入学したが2年次よりピアノ科へ転専攻し19歳よりピアノを始める。
大橋卓弥(スキマスイッチ)、imalu、ジョナサン・カッツ、類家心平、マークトゥリアン、フレッドシモンズとのセッションライブやバンドサポート、ミュージカルなどでピアノを担当。
音楽理論の研究する東京音楽理論研究大学を主催。
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