今回からは新しい和音。家族ごっこコードを勉強します。
今まで「3つの音の和音」、「4つの音の和音」、「6番目の音がくっついた和音」と、どれもがドレミファソラシドでできた和音でした。それはコード進行を作曲する上でドレミファソラシドでできた和音「家族コード」を使うことが曲作りの基本だからです。
しかし家族コードだけで作っていても刺激に欠けます。たまには夜遊びもしたいところです。というわけで「家族ごっこコード」というコード技を習います。ちなみに「家族ごっこコード」は専門用語だと「セカンダリードミナント」といいます。
家族コードはドレミファソラシドだけでできた和音です。そしてそこには家族とわかるための落ち着きシステム(G7(ソ)からC(ド)に進んだ時の「あ、落ち着いた。」という感じがする雰囲気の事)があります。
「G7」は必ずといって良いほどCに進みます。そしてDm(レ)がCにいった時より、FM7(ファ)がCに進んだときより、どの家族コードよりも一番落ち着いた雰囲気がでます。この落ち着いた雰囲気を「家族コード以外でもやっちゃおうぜ」っていうのが「家族ごっこコード」、セカンダリードミナントなんです。
それでG7がCに進むときの構造を調べてみましょう。
G7 → C
こうなってますね。でもこれだけじゃわからないので家族コードを順番に並べてみましょう。
C Dm Em F G7 Am Bm7(b5) C
見えてきましたね。要するに間を二つ飛ばして行けば大丈夫なんです(^^;)
じゃEmでやってみましょう。
Em F G7 Am
親戚コードを使うときは必ず着地する前のコードを7だけをくっつけたコードにします。EmなのでEm7ではなくてE7ですね。
E7 F G7 Am
できたーーー!!!(^^)
E7からのAmの落ち着き感がグッと増しましたね!
では次回は「家族ごっこコード」の作り方を細かくみていきましょう!( ̄▽ ̄)
1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業。
大学時にギター専攻で入学したが2年次よりピアノ科へ転専攻し19歳よりピアノを始める。
大橋卓弥(スキマスイッチ)、imalu、ジョナサン・カッツ、類家心平、マークトゥリアン、フレッドシモンズとのセッションライブやバンドサポート、ミュージカルなどでピアノを担当。
音楽理論の研究する東京音楽理論研究大学を主催。
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