【その3 ヒットのきっかけは自主制作映画の音楽 〜ゲイリー・ジュールス〜】 CD Baby説明会 「海外ミュージシャンに学ぶ、成功事例」

「自分のやりたい事は周りを気にせず、まずやるべき。」

今回はCD Baby説明会を体験。この取材のためにいつも通りの形でやって頂きました。

いつもはCD Babyの使い方や先端の音楽情報・ライセンシングなど、インディーミュージシャンに必須の情報をたくさん提供しているこの説明会。

今回は海外ミュージシャンに学ぶ、成功事例の話。

(インタビュー・構成/金子将昭、写真/たーまん)

−後藤啓次−

コンサルタント。1962年生。中学時代からバンド活動を始め、仕事を始めてもインディミュージシャンとしてオリジナル曲を発表し続ける。現在はコンサルタントを生業とし、音楽活動もしつつ、CD Babyをはじめとする海外のインディアーティスト向けサービスを利用する日本のアーティストの手助けをしている。http://jp.members.cdbaby.com

Hotel Caféというブランドを構築


後藤 次はゲイリー・ジュールス(Gary Jules)という方です。この人はロサンゼルスではインディーの神様みたいな人ですね。

金子 わわ。。勉強不足です。。

後藤 もともとはメジャー契約があった人です。でもヒットを飛ばしたわけでもなく、ヒットを出そうとしてたわけでもなく、ロサンゼルスのマニアックな界隈で知られたくらいでした。

それでメジャーにいてもメリットがないってことで結局メジャーをやめてインディーに戻るんですね。

金子 もったいない、、、

後藤 インディーに戻ったは良いけど、肝心の演奏する場所のライブハウスやレストランは飲食メインでガヤガヤしてて音楽を聴いてもらえない。

シンガーソングライターはレストランで演奏するのが主流、でも音楽は聴いてもらえない。そこで自分で音楽を聴いてもらえる飲食店を作ってみたいと思うようになるんです。

それで2002年にレストランを借ります。その飲食店は火曜日がお客さんがあまり来なかった。それでその日を毎週レンタルさせてもらいました、そして私語厳禁の音楽を聞く飲食店を毎週火曜日にオープンしました。

そしたらお客さんが結構入ったんですね。次第に毎週たくさんお客さんも来るようになりました。

それをみて飲食店のオーナーが他の曜日もライブをした方が良いってことでゲイリージュールスにお店を売ったんですね。そのお店がHotel Café(ホテル・カフェ)というライブハウスです。

金子 Hotel Caféという有名なお店のブランドを構築した事で有名人なんですね。

後藤 アメリカ人がゲイリージュールスを知ってるのはこのお店を作ったからではないんです。映画の音楽がきっかけです。

“Donnie Darko”という結構マニアックな自主制作系の映画にゲイリージュールスがTears for Fearsというイギリスのバンドの曲「Mad World」をカバー曲で使うんですね。

それから2年後にこの曲が良いってことでシングルになるんです。それでイギリスのチャートで一位になってゲイリージュールスの名前がヨーロッパに知れ渡るんですね。

もちろんこの時もインディーのままでしたが、イギリスで売れたゲイリージュールスの元にユニバーサルがあなたのCDを売りたいと連絡して来るんですね。

その時FAXされた契約書にディストリビュート以外の権利を全て自分のものすること、と書いて契約書を送り返します。するとその条件でサインされたものがまたFAXで戻ってきて、メジャー復帰することになったと言われています。

金子 またメジャー復帰をした変わったタイプの人ですね。

後藤 メジャー復帰もあってか今はゲイリー・ジュールスの曲はTVやドラマで色々使われています。

メジャーからインディーに戻って、インディ系映画に提供した曲がシングルカットされてイギリスでヒットし、自分のやりたいお店も作った。

マックルモアーはメジャーとうまく付き合うタイプでしたけど、ゲイリー・ジュールスは契約したいならどうぞ、というタイプの人です。

変わった経歴ですけど、「自分のやりたいことはやる方が良い、周りは気にしなんだ」というシンガーソングライターの人の例ですね。

CD Babyの講習会

日時:2017年12月9日(土)開場13:15  / 開始13:30~16:30
場所:長野県安曇野市 穂高交流学習センター「みらい」、グループ研究室
定員:15名程度
参加費:無料

参加希望の方は上記会場へ直接お越し下さい

「インディミュージシャンのためのライセンシング講座(上級編)」

CD Babyの担当者が海外のインディミュージシャンにとって重要な収入源として確立しつつある同期ライセンスについて説明します。初級編あるいは中級編を受講されていない方が参加された場合は、その内容を簡単におさらいしてからの開始となります。どなたでも歓迎いたします。

そのほか、cdbaby.comを使った全世界に対するCDの販売やiTunes、Amazon MP3、Google Play Music、Spotifyなどでのデジタル販売、海外の音楽業界事情やSNSを使ったプロモーションについての疑問などについても可能な限り回答いたします。

講習会がキャンセルになる場合は、https://www.facebook.com/cdbabyjapan/に掲載しますので、直前に必ずチェックしてください。

世界最大のインディーズのディストリビューター

https://www.cdbaby.com

この記事で紹介したアーティスト:

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Gary Jules
Sanctuary UK (2009-09-22)
売り上げランキング: 382,873

 

11/28 12記事公開 

サーファーからミュージシャンへ

〜ジャック・ジョンソン〜

 

この記事を書いた人:

kaneko

金子将昭(ジャズピアニスト)

http://www.masaaki-kaneko.com/

https://valu.is/kaneko

1982年富山県生。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒。大学にギター科で入学。その後、経験無しのピアノ始め二年次よりジャズピアノ科へ転専攻。サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、音楽と社会をつなげるメディア「Circle」編集長、(同) 前衛無言禅師 代表、ジャズアイドル「JiPP」のプロデュース、東京音楽理論研究大学主催、劇団あーてぃすとら主催、音楽アプリ「lepot」のプロデュース、アーティストや劇団への楽曲提供、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。百人一首曲付けプロジェクトとジャズスタンダードをトーク・演奏で楽しむジャズスタンダードちゃんねるをYOUTUBEチャンネルにて更新中。

たーまん(カメラマン)

会社員をしながらイベンターや番組プロデューサー、甘酒推進家、ジャズアイドルJiPPのマネージャーなどとしてもマルチに活動。座右の銘は「おもしろいは正義」

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