コードだけで学ぶ作曲理論
ゼロからのスタート編(全8回)
前回は、「コードには役割があり、それを全部混ぜて曲を作ると良い」というお話でした。
この役割は家族に例えて「母」、「父」、「子」と全部で3つあります。
そして母の役割を持つコードは「C」、父の役割を持つコードは「G」、子の役割を持つコードは「F」です。
役割を2種類でも1種類でも作れますが、まずは基本の3種類を使っての曲を作りを覚えましょう。
さて、C(母)とF(子)とG(父)の3つのコード。
ここで今までのポイントを整理します。
●「コード」には名前がついている。
●C・F・Gのコードはとりあえず丸暗記。
●コードには「母」、「父」、「子」という3種類の役割がある。
●その3種類の役割を全部含めて曲を作る。
作曲する素材は揃いました。つまりざっくり言うと、
「C F Gを使って曲作ればいいだけでしょ?」
はい、つまりそういう話です(^^;)
早速これらを組み合わせます。
組み合わせの可能性は27通りで、その中で3つの役割をもった組み合わせは6種類です。
とりあえず6通りを上げてみましょう。
(1)C―F―G
(母)―(子)―(父)
(2)C―G―F
(母)―(父)―(子)
(3)F―C―G
(子)―(母)―(父)
(4)F―G―C
(子)―(父)―(母)
(5)G―F―C
(父)―(子)―(母)
(6)G―C―F
(父)―(母)―(子)
この6通りはどれを弾いても曲っぽく形になります。そしてこの6通り自体を組み合わせても曲は作れます。
ちなみにTHE HIGH-LOWSの「日曜日よりの使者」は(1)と(4)の組み合わせだけでできてます^^
CMに使われるくらいのすごい名曲です!
さて、弾いていて思った人もいるかと思いますが、3つを弾いてるだけだとなんか変だと感じませんでしたか?なんか中途半端でしっくりこないような・・。
原因は「4の法則」のせいです。コードで曲作りをするにはまず「3つの役割」と「4の法則」と「家族コード」の3つを手に入れないといけないのです。次回は4の法則に必要な「小節と拍」のお話をします。
金子将昭 Masaaki Kaneko
http://www.masaaki-kaneko.com/
1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業入学時ギター専攻だったが、19歳を前に経験ゼロのピアノを始める事を決意し2年次よりジャズピアノ科に転専攻する。現在は、サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、日本初の音楽理論Webマガジン「サークル」編集長、合同会社 前衛無言禅師(ぜんえいむごんぜんじ) 代表社員、東京音楽理論研究大学主催、音楽共有アプリ「lepot」の開発、ミュージシャンシェアリング企画「1A1L(ワンエーワンエル)」プロジェクト推進、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。
<アイキャッチのイラスト>くきれも
制作環境: OS:Windows Vista,7
アプリケーション:CLIP STUDIO
明るくポップなイラストを描いています。一枚の絵でも前後のストーリーが見えるようなイラストを描くよう心がけています。ご依頼やお問い合わせのご連絡はこちらまで。(またはkukilemo[★]gmail.comの[★]を@にかえてお送りください。)
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