今回の対談はアレクサンダーテクニーク講師の川浪裕史さん。(前回はこちら)。アレクサンダーテクニークもいろいろな流派があるようです。フリースタイルな流派とトランディショナルな流派があり、フリースタイルなものを習いたい人にはアレクサンダーテクニークを習いたい人はいない?という。それはどういうことなんでしょうか。
(記事構成/原田和真[脚本家])
◎トラディショナルなスタイルとフリースタイル(?)がある~「アレクサンダーを習いたい」って人はいない???~
川浪 割とアレクサンダーの教え方を踏襲してる流派と、そうじゃない…もっとフリースタイルな教え方をしてる流派があって。
金子 そんなヒップホップなところあるんですか?(笑)
川浪 そうそう(笑)僕はどっちかというとそのフリースタイルの流れを汲んでるですよ。
金子 あ、フリースタイル派なんですか?アレクサンダー派と…
川浪 ちょっとね、言葉が適当過ぎて怒られそうですけど(笑)
金子 正統派?
川浪 まぁまぁ、トラディショナルな方の伝統派と…
金子 伝統派と?
川浪 …んまぁフリースタイル派があって…(笑)
金子 ザックリ来た~!(笑)
川浪 型とかはやらないんですよ僕の方は。体操とかあるんですけど。
金子 型?
川浪 どっちかというと楽器演奏にどうやって応用するかとか具体的な活動に落とし込んで原理を学んでもらう教え方をしてるんですよ。
金子 フリースタイル側はそうなんですね。
川浪 フリースタイル側でいいのかな?大丈夫かな?(笑)
金子 なんか言葉ないんですか?(笑)
川浪 あ、一応ね、マージっていう人がいて、その人のスタイルですね。だからマージ派です。
金子 トラディショナルなスタイルってのはどんなスタイルなんですか?音楽にとかそういう具体的じゃないって事なんですか?立ち方とか歩き方とかそんなレベルで…。
川浪 そうそうそう。決まった動作があるんですよ。立ったり座ったりとか。
金子 はいはいはいはい。
川浪 歩いたりとか。そういう簡単な動作をテーマにしてずっと自分を観察して改善していくっていうことですね。
金子 へぇ~。じゃあなんか割とトラディショナルな方が地味そうですね。
川浪 怒られるんちゃうかな…。
金子 ハハハ(笑)
川浪 まぁ地味なんは地味やと思いますよ。
金子 フリースタイルの方が派手で楽しいんじゃないですか?
川浪 フリースタイルは何がいいかっていうと、要するに”アレクサンダーを習いたい”って人はいないんですよ。
金子 ほお!
川浪 アレクサンダーを習って、何かに活かしたいわけなんですよ。
金子 はぁ~。目的を持ってみんな来られる。
川浪 そうなんですよ。で、アレクサンダー自体を知りたいって人はいないって言うとあれですけど少ないと思うんですね?
金子 アレクサンダーが知りたいだけの人ってことですね。
川浪 その場合にトラディショナルな教え方だと、アレクサンダーをまず学んでから、それを演奏に活かすとかってワンクッションいるんですけど。
金子 うん。
川浪 アレクサンダー学ぶのって結構時間かかるんですよ。一回で分かるものではないので、何回かやってもらうんですけど。
金子 はいはい。
川浪 その時に、立ったり座ったりってことに情熱ある人っていないんですよね。それよりも自分の演奏を良くしたいとか、自分の好きな事に活かしてもらった方が情熱的に取り組めるじゃないすか、興味あることだから。
金子 あ~なるほどね~。
川浪 だからドラムをやる人だったらドラムを叩く時にどうするかっていうのをやってもらいますし、ピアノだったらピアノだし、ギターだったらギターという…。直接やってもらうようにしてますね。
金子 考え方とか理念みたいのとかはあるけど、それを活かす為には本当は立ったり座ったりの動作でできるんだけども、それで伝えようとするとつまらないからそれぞれがやりたいことでやってくってことなんですね。
川浪 だから原理はすごいシンプルなんで、何にでも活かせるっちゅうことですよね。
金子 活かせないものないぐらいの勢いですか?
川浪 ないと思いますよ。
金子 たこ焼き屋の人とかイケますかね?
川浪 あ~イケますよ。なんかたこ焼き屋とか腱鞘炎なってそうですよね?
金子 なってそうだからアレクサンダー習ったら、なんかいっつもより速く回せるとか…
川浪 真面目な話、たこ焼きの焼き方を上手くする為の指導はできますよ。
金子 マジっすか!!してもらっていいっすか!?(笑)
川浪 たこ焼き焼くの?(笑)
金子 焼かないっすけど(笑)
川浪 いやでもホンマに。なんでもできますよ。
金子 なんでもできるんですね~。
春秋社
売り上げランキング: 26,913
1.2.3.4
金子将昭 Masaaki Kaneko http://www.masaaki-kaneko.com/
1982年富山県生。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒。
大学にギター科で入学後すぐ、経験無しのピアノ始め、二年次よりジャズピアノ科へ転専攻。サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、日本初の音楽理論Webマガジン「サークル」編集長、(同) 前衛無言禅師 代表、東京音楽理論研究大学主催、劇団を作ろうプロジェクト主催、音楽アプリ「lepot」の開発、劇団ブラックラックへ楽曲提供、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。現在、百人一首曲付けプロジェクトとジャズスタンダードをトーク・演奏で楽しむ動画をYOUTUBEチャンネルにて公開。「百人一首曲付けプロジェクト」で検索。
現在の所属:劇団ブラックラック、劇団あーてぃすとら、ラフィクション(お笑いユニット)
HP:http://www.tomorock-photo.net/
Leave a Reply