アレクサンダーテクニークでは、どのようなことを学ぶのか、という質問をよく受けます。よくある誤解は「正しい」姿勢や動き方を学べるということです。
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世の中に、常に「正しい」というものはありません。仮に、ある場合において正しかったとしても、それが、別の場合で正しいとは限らないからです。
例えば、楽器の演奏で、「大きな音を出したい」という時に、「こういうやり方でやるとよい」方法があったとします。それは、大きな音を出すときには、正しい方法かもしれませんが、小さい音を出すときには、正しくはありません。
正しい方法を学ぼうとすると、どんな時でも、その方法に固執してしまう場合があります。それが必要でない時にも、そのやり方を手放すことができなくなります。
では、アレクサンダーテクニークのレッスンで、どんなことが学べるのでしょうか。それは「目的を達成するにあたって、不必要なことをやめて、必要なことをすること」です。そして、それを実行するためのプロセスです。
もっと簡単にいうと、「やりたいことを上手くやれるようになる」ということです。やりたいことは、人によって様々です。
「音程を安定させたい」「大きな音を出したい」「緊張せず演奏したい」「呼吸を楽にしたい」などなど。必要なことはそれぞれ違いますが、それを実現するのに、何が必要で、何が必要でないかが、わかるようになります。
どうやってそれを学ぶのかについては、また次回以降、解説していきます。
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こちらでレッスンを行っています。http://www.ys-lesson.com/
川浪裕史 Yuji Kawanami
大阪出身。アレクサンダーテクニーク講師。
2011年よりレッスンを開始。音楽家のための無理のないからだの使い方を指導し、プロからアマまで、200人以上がレッスンを受講。個人レッスンのほか、音楽スクールや、ライブハウス、吹奏楽団等でもセミナーを開催し、好評を博している。
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