【連載】Vol.14 「過去のコントラバス奏者編4」コントラバスとは?

 

kontorabasu

こんにちは。
今回も引き続き過去の偉大なコントラバス奏者をご紹介したいと思います。

今回ご紹介するのは、コントラバスを習ったことがある人なら誰もが聞いたことのある名前の方です。その名もフランツ・シマンドル(1840-1912)さんです。

Simandl

彼はかの有名なコントラバス教本「シマンドル」を執筆しています。

この本は恐らくコントラバスを習ったことは全員使ったことがあると言っても過言ではありません。それほど現在のスタンダードな教本となっています。

ちなみにベースの教本で英語で検索かけても、シマンドルが一番上にきています。この本が最初に出版されたのが1881年です。出版から優に130年を超えているわけですが、それでもこれが使われているというのが不思議ですね。他にこれに取って替わる教本がなかったのでしょうか。。。

僕も今後コントラバスの教本を出したいと思っていますので、シマンドルよりポピュラーなものにしたいと思います。応援よろしくお願いします(笑)しかし、かく言う僕もシマンドルの教本でレッスンを受けてきています…(笑)

 

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さて、シマンドルはプラハにある音楽院で学んだのち、ウィーンの王立歌劇場の首席奏者となります。ちなみにここまで見てきた演奏家全員が何かしらのオーケストラの首席ですね。歴史に名を残す人なので当然なのかもしれないですが凄いですね。

シマンドルは教本からも分かる通り、非常に優れた教育者だったようです。

プラハの音楽院の師弟の系譜があるのですが、シマンドルの弟子や、その弟子の弟子などには今後この連載で取り上げようとしている有名なコントラバス奏者が名を連ねています!!

有名なシマンドルのエチュードを弾いている動画です。

 

いかがでしたでしょうか。今回はコントラバス教育に大きく貢献したシマンドルでした。

次回もお楽しみに!!

 

Vol.13「過去のコントラバス奏者編3」

Vol.12「過去のコントラバス奏者編2」

Vol.11「過去のコントラバス奏者編」 

Vol.10「コントラバスの形 編」 

Vol.9「スクロールの裏の彫刻編」

Vol.8「組み立てとスクロール&ネック編」 

Vol.7「表板制作(2)」

Vol.6 「表板制作(1)」

Vol.5 「裏板制作」

Vol.4 「側板制作」

Vol.3 「ジャーマンボウとフレンチボウ」

Vol.2「 ヴィオラ・ダ・ガンバ」

Vol.1 「コントラバスとチェロの違い」

 

参考)
http://imslp.org/wiki/New_Method_for_the_Double_Bass_(Simandl,_Franz)
http://web.archive.org/web/20080219083512/http://members.aol.com/scrtchbox/Basstree.html


 

 

 

レーベルサイト立ち上げました。
今後音楽等のコンテンツを配信していく予定です。

http://hajime-suzuki.com

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鈴木元(すずきはじめ)

洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。

大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。

洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。

 

 

 

 

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