Pファンクとは、ジョージ・クリントンなる人物率いる2つのバンド「パーラメント」「ファンカデリック」の総称です。
そのメンバーや関係者のソロ活動、関連バンド等もひっくるめてそう呼ぶ場合もあります。
1960年代後半ごろ表舞台に現れ、1970年代の全盛期を経て、紆余曲折ありつつ現在も活動中。ヒップホップのネタにもよく使われてます。
パーラメントの独特な世界観
70年代のパーラメントの楽曲群やアートワークの世界観は独特です。コンセプトは「ファンクは宇宙を救う」。
宇宙からダンスを排除すべく監視するカタブツのサー・ノウズと、ファンクの使者Dr.ファンケンシュタインとの戦いをコミカルかつファンタジックに描いているんですが、これは体制と反体制、権力と反権力、マジョリティとマイノリティを表現した風刺的なスペースオペラともいわれてます。
Pファンクのおススメの曲
ステージ上には、総勢20名以上の “Dr.ファンケンシュタインのクローン” 達。ジョージ扮する金ピカ衣装のスター・チャイルドをはじめ、ギョロ目を付けたボーカリスト、オムツ姿のギタリストなど。
彼らが汗ギトギトで、たまに謎の煙をモクモクさせながら(笑)ファンク賛歌を歌い上げていきます。
7曲目の「Mothership Connection」。宴も佳境に入り、すっかり出来上がったクローン達は、空に向かって御大Dr.ファンケンシュタインの宇宙船を招致し始めます。
そして続く8曲目「Swing Down, Sweet Chariot」でついに、デカいUFOが轟音響かせてステージに降臨(!)、Dr.ファンケンシュタインが出現する…
というのがショーのクライマックスです。会場は興奮のるつぼ。ライブというより怪しい集会みたいな常軌を逸した異様なテンションです。
アルバムジャケットはまさにそのシーン。
ライブの熱気を収録した音源
アルバム全体を通して、ワーキャーした黄色い歓声とも違う、慣例に倣った手拍子や拍手って感じとも違う、自然発生的な騒ぎ、どよめき、暴動寸前のうるさい教室を巨大化したような感じ。笑
客席の音とステージの音をひっくるめた会場全体を捉えるような編集がされていることから、製作者は、この混沌とした会場全体の熱狂をひとつの出来事として記録したかったんでしょう。
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今年で最後かも!?ソニックマニア2018へ行こう!
「ジョージ・クリントン&パーラメント–ファンカデリック」として、2018年8月17日幕張で行われるソニックマニア2018に出演予定です。
なお御大ジョージ・クリントン自身は2019年5月をもってツアー活動から引退すると発表しているので、日本で観られるのは最後になるかも?
このアルバムでPファンクにハマッたら、今年の夏は幕張で一緒に盛り上がりましょう!!
◎この記事を書いた人
おっちゃん
ポマード愛好家。睡眠大好きなのに6時間以上寝ると腰が痛くなる。ブラジリアン柔術茶帯。
アイキャッチを書いたイラストレーター
篠川もち(Shinokawa Mochi)
12/2生まれ
奄美大島出身イラストレーター。現在は鹿児島県本土の方に在住しております。
萌え系やデフォルメのイラストを得意としています。
他にも、Webデザインや動画制作にも手を出しています。
何かありましたら1202moching@gmail.comまで。
Twitter:@1202moching
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