今回はシンガーRUNAさんをお迎えして、過去の無気力だった自分から今の音楽活動を始めることになったきっかけや、今の活動テーマやメッセージ、そして現在の音楽活動を始める時のプロセスなどを聞いてきました。
音楽活動をやってみたいけどどうやれば良いか、どんなことがきっかけで踏み出すのか、なかなか聞けない活動までの細かいプロセスを全4回で完全解剖していく。(インタビュー/金子将昭 構成/原田和真)
−RUNA−
月のように優しく照らし続けるというコンセプトを基に、かつての自分のように夢を持つ事が出来なかったり一歩踏み出せずにいる人や道のりに挫けそうな人の背中を押すような想いを歌うシンガー
「無気力な人への背中を押せるようなアーティストに」
金子 RUNAさんは現在どんなメッセージやテーマで音楽活動しているのですか?
RUNA そうですね。過去の私のようにやりたいことがなくて、就職して毎日つまらない生活を送ってる人とか、やりたいことがあっても勇気が出ないような方の背中を押せるようなアーティストになるというテーマで活動しています。
金子 過去の私というのはどのような感じだっんですか?
RUNA 私は過去にやりたい事が特に何もなかったんですよ。自分で何がしたいか分からなくて、周りの友達が10代で結婚や就職していくのを見て、周りがしてるから「早く結婚したいな」とか思ったり。
金子 マイルドヤンキーの友達をみてそれに感化されつつあったんですね。
RUNA それで就職の道を選んだんですよ。でもそれは本当に自分のやりたい事ではなかったんです。毎日仕事に行くのが嫌になっちゃったりとか……
金子 あらら……
RUNA 「私はこのままでいいんだろうか?」って考えた時に、「老後までこの仕事しなきゃいけないのかな」とか思うとすごい憂鬱になっちゃって。そのやり場のない苛立ちを人にぶつけてしまったり、本当に沢山の人に迷惑かけたなって今にして思います。
金子 あー、わかります、はい。
RUNA そこから「私は何したいんだろう」って考えるようにもなって。私はBoAさんが凄く大好きなんですよ。
今でも心に残るフレーズがあって、「時が流れて違う恋しても、あなたを想い出すでしょう」っていう歌詞。当時は学生で彼氏と別れた時に聴いた曲なので心にグッときました。
金子 ふ~んうんうん。
RUNA それで、私もそんな風に人から共感を得たりとか、人の心に何か響くようなメッセージを伝えたいと思うようになって、過去の私のような人たちに響くメッセージを伝えるような音楽活動をしたいと思うようになりました。
「音楽活動のためにモデル事務所に飛び込む」
金子 そこから音楽活動に行動を移していくのはどのような流れだったんですか?
RUNA 休日に渋谷にいたら、雑誌関係の方に声をかけて頂いて。モデルとか全然関係ないんですけど元々芸能に興味あったのもあって、それをキッカケに音楽を始めたんですよ。
金子 事務所に所属してモデル活動を初めて、それで同時に音楽を始めたんですか?
RUNA いえ、モデルは結局やらなかったんです。ただ事務所の中にあった音楽アカデミーに入りました。ボイストレーニングや音楽活動の為の勉強会などもあって、でもお金はかからなかったです。
金子 モデルのスカウトされた時に「音楽やりたいです」って話したんですね。そしたら「音楽アカデミーがあるから来なよ」みたいな話で。
RUNA そうですね。
金子 そこでの音楽活動は具体的にどういう感じだったんですか?
RUNA 最初はそこで知らない女の子二人と私でトリオのガールズポップユニット組まされたみたいな。
金子 あ~なるほど、よくあるやつですね(笑)
RUNA アハハハ(笑)
金子 ガールズユニットを組んで活動した時は仕事は続けてたんですか?
RUNA 途中で仕事を辞めて、ライブや音楽活動の日程を組みやすいように居酒屋でアルバイトをしました。
金子 そうやって音楽活動を始めていくんですね。先ほど「勇気を持てない人の背中を押せるような」と言われたんですが、RUNAさん自身はスカウトで背中を押されたんでしょうか。
RUNA 背中を押されたきっかけ?そうですね……モデルスカウトですかね。芸能の話があって「ここだ!」みたいな。
金子 きっかけが見つかった時の身を委ねるノリの良さって大事ですね。それがその後の人生においてかなり大きな出来事ですね。
RUNA 本当に今考えると凄く大きかったですね。
RUNA(ルナ)
月のように優しく照らし続けるというコンセプトを基に、かつての自分のように夢を持つ事が出来なかったり一歩踏み出せずにいる人や道のりに挫けそうな人の背中を押すような想いを歌うシンガー
金子将昭 ジャズピアニスト
http://www.masaaki-kaneko.com/
1982年富山県生。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒。大学にギター科で入学。その後、経験無しのピアノ始め二年次よりジャズピアノ科へ転専攻。サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、音楽と社会をつなげるメディア「mucial.com」編集長、(同) 前衛無言禅師 代表、ジャズアイドル「JiPP」のプロデュース、東京音楽理論研究大学主催、劇団あーてぃすとら主催、音楽アプリ「lepot」のプルデュース、アーティストや劇団への楽曲提供、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。「百人一首曲付けプロジェクト」とジャズスタンダードをトーク・演奏で楽しむジャズスタンダードちゃんねるをYOUTUBEチャンネルにて更新中。
現在の所属:劇団ブラックラック、劇団あーてぃすとら、ラフィクション(お笑いユニット)
カメラマン:TOMOROCK
1982年埼玉県生。フォトグラファー。思春期にカメラと出会い、色々なものを撮る楽しさを知るも、学生時代にバスケットボールやバンド活動に自己表現のフィールドにシフトする。自己表現のフィールドをカメラに戻し、現在では、アーティスト写真や宣材写真の撮影を主に行なっている。
HP:http://www.tomorock-photo.net/
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