皆さんこんにちは。
前回は相対音感の説明をしましたね。今回は基準音についてお話したいと思います。
相対音感とは、ある音を基準に相対的に音を認識するというものですね。
では基準となる音は何なのでしょうか?
基準となる音=主音
私達が耳にする曲のうち殆どの曲にはキー(調性)があります。
キーでの中心となる音を主音(トニック)といいます。この音が相対音感ではとても重要で、この音が基準になっていきます。
ここで少しトニックとは何かを感じてみましょう。
トニックの認識
ここにあるのはただのかえるの歌の譜面と音源です。幼稚園か小学校の頃に嫌というほど歌ってきたのではないでしょうか?
まず聞いてみましょう。
なんてことないですね。普通ですね。
最後の音を聞いた時に「あー終わったな」って感じがしますよね。これがトニックの感じです。終わったなーって感じがちょっと分かりづらかった方のために、最後の2小節だけ違うパターンを作りました。聞いてみましょう。
コレジャナイ感がすごいですね。最後の音明らかにおかしいですよね。(笑)
こんなに飛んでたらおかしいという方のために、こちらを作りました。
どうですかね? これもなんかしっくりこないですよね。
これはどうでしょう?
あと一歩のところで届かずですね、、、
さて、ここで皆さん違和感を感じていると思います。でも、違和感を感じているということは頭のどこかで正解の音を感じているということになりますね。この正解の音こそ、トニックになります。
ここでもう一度戻って最初の音源を聞いてみてください。最後の音がこれぞ正解といった感じに聞こえますね。このCの音がトニックです。
一般的にトニックは落ち着く音、終わった感じのする音と表現されていますが、皆が同じ感想を持つわけではありません。中には「こたつ」と感じる方もいると思います。(笑) でもそれでOKです。 大切なのは、どんな感じがするのかを自分でわかっていることで、表現、名前は何でもいいのです。
かえるの歌は知ってるし、譜面に臨時記号もないから分かったんじゃないかと考える方もいると思うので、こちらも用意しました。
わけわからない譜面ですね。臨時記号もバラバラについていますし、視覚情報から主音を簡単に見つけることはできないはずです。 相対音感の講座ですので、耳で判断してもらいたいと思います。まずは聞いてみましょう。
聞いてみると普通ですよね。この曲、最後の音が書かれていないので、皆さんに探してもらおうと思います。 最後の音はトニックにしたいと思います。
上の音源と一緒に歌いながら、最後の音を歌って探してみましょう。もちろん一発で出来るとは限らないので、何度も歌ってみて一番しっくりくる音を探してみましょう!
それではこちらが解答です。
(最後の音はF#でもGbでも大丈夫です。)
ここまでやってみて皆さんトニックがどんな感じのする音なのかというのは分かってきたのではないかと思います。 まだ練習したい方は、童謡や唱歌などのシンプルでよく知っている曲を思い出して、歌ってみてください。殆どの曲はトニックで終わります。トニックを見つけたら、譜面上でトニックの音が出てきた時にどんな音がしているのか注目してみましょう。
譜面上ではなく、耳でトニックのサウンドを感じることがとても重要ですので、覚えておいてください!!
次回は相対音感には欠かせない「移動ド」というシステムを解説していきたいと思います!!
次回をお楽しみに!!
相対音感のレッスンを行っています。
スペースの関係上この講座で全てを解説することはできませんし、練習問題の量も十分ではありません。ちょっと物足りないと感じた方は是非一緒にトレーニングしていきましょう!
初心者~中級者向けのレッスンになっています。 Skypeでのトレーニングになりますので、自宅にいながらレッスンを受けることができます。料金もリーズナブルです。
興味を持たれた方はhajime.doublebass@gmail.comからご連絡ください。併せて僕のウェブサイトもチェックしてみてください!
レーベルサイト立ち上げました。
今後音楽等のコンテンツを配信していく予定です。
鈴木元(すずきはじめ)
洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。
大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。
洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。
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