【相対音感のすゝめ】 第1回 ~相対音感とは?~

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皆さんこんにちは!

コントラバス奏者の鈴木元と申します。

 

いつもはコントラバス関係の記事を書いていますが、今回から音感について皆さんと考えて行きたいと思います!

生徒さんからも音感も良くしたいという希望が多く、きっと需要があるのだろうという思い込み(?)から始めようと思いました。 皆さんの音楽生活に役立つように頑張って行きたいと思います!

 


 

 

さて、よく音感音感といいますが、音感には2種類あります。

 

 

絶対音感

 

この言葉は音楽に関わる人なら一度は聞いたことあるかと思います。

幼少期に専門的な訓練を積まないと身につかないとされているもので、聞こえてくる音を楽器などを用いずに当てるという能力です。20万に一人とか、音楽家でも5%しかいないなど言われていますが、絶対音感にもレベルがあります。どこからを絶対音感とするかでパーセンテージは変わってくるので、厳密にはわかりません。少ないことは確かですが。

 

よく聞く話に、机を叩いた時の音などが分かるというのがありますね。絶対音感の人でも全員ができるわけではありません。

そういう音が判別できる絶対音感の人から、ピアノの音はわかるけどギターだとわからないといった絶対音感の人まで能力も様々です。例えば、ギターが弾けると言ってもレベルが様々なのと同じですね。

 

 

相対音感

 

こちらは日常生活ではあまり聞く機会のない言葉だと思います。

相対音感は何かの音を基準として、他の音を当てるという能力です。また、この先の回でも解説しますが、曲の雰囲気、カラーを聞き取る能力でもあります。

 

多分どなたでも「この曲とこの曲似てるなー」みたいに感じたことがあるのではないでしょうか?

これが相対音感の始まりですね。キーが違う曲同士だったとしても、相対音感によって曲の雰囲気をキャッチしているのです。

 

ぱっと思い出せない方にはこちらをどうぞ。

 

 

この2曲は似ていますが、キーは全然違います。でも類似性を聞き分けられているのは相対音感のおかげなのです!! この曲ではなくとも、皆さん必ずこういう風に感じたことはあるはずです。つまりほぼ全員が持っている能力なんです。

 

でも「音当てられないなら音感っぽくない」という疑問が出てきますね。

相対音感は誰でも持ってはいるけれども、鍛えないと音を当てるまでには至らないものです。ナイフはあるんだけど錆びて刃こぼれしすぎて使えないみたいな感じでしょうか。似ているなくらいには分かっても、音を当てるにはそれ相応の訓練が必要なんです。

 

「私音感ないので…」とか、「音楽をやるのに耳は良くないといけないけど、絶対音感は持ってないので…」とかよく耳にしますが、これそもそも勘違いですよね。音感は誰しも持っています。

 

絶対音感がないからと諦めずに、相対音感を鍛えていきましょう! というのが、この講座の趣旨です。

幸いなことに、相対音感の訓練はスタートの年齢は関係ないので、誰でも今から始めることができます!!

 

次回は相対音感で最も重要になる「中心音」について解説していきます。

次回をお楽しみに!!

 

 

 


 

 

 

相対音感のレッスンを行っています。

 

スペースの関係上この講座で全てを解説することはできませんし、練習問題の量も十分ではありません。ちょっと物足りないと感じた方は是非一緒にトレーニングしていきましょう!

初心者~中級者向けのレッスンになっています。 Skypeでのトレーニングになりますので、自宅にいながらレッスンを受けることができます。料金もリーズナブルです。

興味を持たれた方はhajime.doublebass@gmail.comからご連絡ください。併せて僕のウェブサイトもチェックしてみてください!

 

 

 

レーベルサイト立ち上げました。
今後音楽等のコンテンツを配信していく予定です。

http://hajime-suzuki.com

 

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鈴木元(すずきはじめ)

洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。

大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。

洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。