今回はルート以外の音、しかもコードトーン以外の音が1拍目にあるパターンです。
コードトーン以外の音は
①テンション
②コードトーンでもテンションでもない音
の2種類に分かれます。
①のテンションというのはざっくり言うとルートから見て9,11,13度の音のことを言います。この音を使うと、緊張感が増したサウンドになります。
色々決まりはあるのですが、ここは楽典のページではないので詳しくは省略します。後々楽典のページで整備されるはずですので、そちらを参照ください。
とりあえず簡略化して9,11,13 = 2,4,6と考えてみましょう。9度であれば2度と同じことになります。
テンションには
短2度=b9、長2度=9、増2度=#9
完全4度=11、増4度=#11
短6度=b13、長6度=13
の7種類があります。(※すべてルートからの距離です。)
コードタイプによって合うテンションが異なりますので、以下にまとめます。
M7=9、#11、13
-7=9、11、13
-7(b5)=9、11、b13
7=b9、9、#9、#11、b13、13
dim=各コードトーンの全音上
調の中で何番目にできるコードなのかによって、使いにくいテンションもありますが、ここでは省略します。
また前置きが長くなってしまいましたね。
テンションが小節の1拍目にある場合を見てみましょう。
テンションが1拍目にある場合
譜例は9の音が1拍目にあります。このあと1音だけ上下どちらかに移動すると、コードトーンになりますので、スケールアプローチが1拍ずれた感じになります。
2拍目で跳躍する場合は結構コード感が出にくくなります。
コードトーン、テンション以外の音が1拍目にある場合。
跳躍しない場合は、基本的にコードトーンかテンションへのクロマチックアプローチノートになります。
例1)
例2 )
上の例ではコードトーンへ、下の例ではテンションへクロマチックアプローチしています。
今回の譜例
さて、こちらは難易度は高いですが是非とも皆さん自身でもチャレンジしてみてください!!
前回の課題
今回の課題
ここまでの方法を使えばラインを作ること自体には不自由しないと思います。
どんなアイディアを使ってどんな流れを作りたいかによってアプローチを変えるようにしてみましょう。
レーベルサイト立ち上げました。
今後音楽等のコンテンツを配信していく予定です。
鈴木元(すずきはじめ)
洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。
大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。
洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。
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