みなさんこんにちは。お久しぶりです。赤須翔です。現在は日本に戻ってきて2週間程経ったところです。ニューヨークで起こった出来事はまだまだあるので、今後もしばらく書いていきます。
それでは始めます。ニューヨーク滞在記12です。
前にも書いたと思うけど、ニューヨークで何かしなければと思い、まず始めたのがセントラルパークでの演奏だった。上手くいかなくて敗北感を味わった。
そして次の時は、地下鉄でのソロギター。日によって、お金の入り具合も違うし、「いいね!」と声をかけてくれる人がいつもいるとは限らない。大変だったけどかなり実力アップに繋がった。地下鉄で稼いだお金のおかげで、滞在後半はかなり助かったし。
さて、これから書く話は、地下鉄の演奏からレコーディングの初仕事に繋がった話。
地下鉄のロリマー駅で演奏している時、電車から降りて一度通りすぎた人が戻ってきて、僕に声をかけてきた。ニューヨーク滞在の始めの方だったので英語はイマイチわからなかったのだけど、どうやら僕のギターが気に入ったようで連絡先を教えてほしいとのこと。僕は持っていたノートの切れ端に連絡先を書いて渡した。
そして数週間後、忘れていた頃にメールが来た。「やあ、この前、地下鉄で会ったクリスだよ!今僕は曲を作っていてだいたい出来上がっているんだけど、この曲に君のギターを入れたいんだ。いつ来れる?」という内容だった。
僕は早速空いている日に彼のスタジオへ向かった。住所を見ながらなんとか着いた。そもそも連絡先を渡すことが日常茶飯事だったし、僕に声をかけてきたミュージシャンはクリスだけではなかったので、実はクリスのことは全然覚えていなかった。
すっかり別の人だと思ってドアを開けたら、全然違う人でびっくりした。クリスも僕の反応でそのことを察したようで「あれ?僕だよ。地下鉄であったんだよ。びっくりした?」てな感じだった。だけど来てくれたので問題なしという感じで、クリスの曲と彼のイメージを聞いて録音スタート。
同じパートを何度も繰り返して弾いて、次のパート、次のパートという感じで進行していった。あとでその中からクリスが選んで、つぎはぎして編集するらしい。サンプリングというやつだ。
作業は2時間ほどで終わり、ギャラを受け取ってクリスと別れた。曲の完成は1ヶ月ほど後だと言っていた。ニューヨークでの初仕事に僕の心は踊っていた。
という僕のいい想い出話でした。その曲は完成しています。これです。
https://soundcloud.com/chris-zurich/selfish-love
そしてクリスとこの曲を記事にしたい人が現れ、その中で僕との出会いについても触れてくれています。
次回もレコーディングの話を書きたいと思います。それではみなさんさようなら。
赤須翔
1987年9月28日長野県駒ヶ根市生。洗足学園音楽大学でギターを有田純弘先生に師事。卒業後、2011年夏にフィドラーの少路健介と完全実費飛び込みフランスツアー敢行。
2012年秋には、日本舞踊団 かぐや(現在 那由多)とギリシャのレフカダ島にて毎年行われるフォルクローレフェスティバルに出場。そして完全自主制作のCD制作。全国手売り中。
現在はレストランやバーにてライブ活動中。主に小田急線成城学園前駅近くのF.gohanというレストランにて、絶賛ライブ中。ニューオリンズ旅行をきっかけにバンジョーも始めました。
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