辛い時には悲しい音楽を聞きますか?それとも楽しい音楽を聞きますか? 人は辛いことや悲しいことを表現している音楽を好むのでしょうか?それとも一時的にでもそのようなことを忘れさせてくれる音楽を好むのでしょうか?
新たな研究ではこれはジャンルによって大きく変わってくると結論付けられています。
ポピュラー音楽好きな人は自分の気持ちと同じ様な曲を好む傾向にあり、カントリーミュージックが好きな人は辛いことを忘れさせてくれる曲を好むようです。
今回の実験では1946-2008年の間で最も流行ったカントリーソングを分析し、統計による社会の状況とその年にリリースされた曲の曲調を比較しました。 社会の裕福度を表すために、統計には失業率、離婚率、自殺率、殺人率、消費者物価指数、可処分所得の変化などが使われました。
研究の結果、ポピュラーソングとは逆にカントリーソングはネガティブな感情に関係するものが少なかったそうです。 社会経済があまり良くない時期でも、ポジティブでアップテンポ、かつメジャーコードを多く使っている曲がヒットしています。
逆に、以前行われた研究では、社会の状況が良くない時期に最も売れるポップソングは長くゆったりとしており、歌詞も意味が深いもので、明快ではないものだったようです。
この研究を行ったCoastal Carolina UniversityのJason Eastman氏とTerry Pettijohn II氏によれば、これは所得層の違いによって考え方が違うからだそうです。
2人は「中流階級では子供は自分達の周囲の環境をコントロールできるように教わってきます。彼らはポップソングファンの筆頭ですので、辛い時には辛い曲をといったように自分達の感情と合うような曲が流行ると言うわけです。ただし、曲の中に出てくる困難というのも、最終的には乗り越えられるようなものです。
一方で労働者階級では、権力や資源がないため生活が安定していません。そのため、子どもたちは辛いことを受け入れるようにと教わってきます。 このため自分たちではどうにもできない不安やストレスなどから一時的にでも解放してくれるような曲が流行ります。」 と述べています。
レーベルサイト立ち上げました。
今後音楽等のコンテンツを配信していく予定です。
鈴木元(すずきはじめ)
洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。
大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。
洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。
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