新たな研究によれば、楽器を演奏することで聴覚を若く保つことができるそうです。
Forever young? Why being a musician can slow effects of ageing
これまでの研究で、学生に音楽を学ばせると勉強面でも良い効果があるとされていましたが、今回の研究では老化の影響を抑えるのにも役立つということが分かりました。研究者によれば、生涯に渡り音楽をすることで、少なくとも記憶力と雑音がある環境で話を聞き取る能力が落ちにくくなるそうです。
高齢者がよく言うことの一つに、周囲がうるさいと話が聞き取れないということが挙げられます。これは部分的にですが、歳を取るにつれ聴覚が弱くなったからだといえます。そしてそれによって社会的に孤立してしまったり鬱になってしまうこともあるのです。
そこで、ノースウェスタン大学の聴覚神経科学研究所では、45-65歳の18人の音楽家、19人の一般人の聴覚能力や視覚処理能力などを調べる実験が行われました。 その結果、9歳以下で楽器を始めるか長きに渡って楽器を演奏している人は、音楽をやっていない人よりも聴覚能力が高かったのです。
研究を行ったNina Kraus博士によると、様々な音が混じった中から特定の音を聞き分けたり、音の並びを覚えたりすることで、聴覚能力が高まっているのだそうです。
博士は「画家が絵の視覚的な特徴に詳しいように、音は音楽家にとっての商売道具なのです。 使う素材が音になれば、音を扱う際に必要な能力が上がるというのは当然のことです。音楽をすることで年齢と共に低下する能力を保つことができます」と述べています。
音楽を学ぶとリズム、ハーモニー、メロディーなどを覚えたり、真似したり、聞き分けることが必要になってきます。それによって歳をとってからも聴覚は若くいられるというのは嬉しいことですね。 ただし、大音量で音楽を聞いていたり演奏したりすると聴力が落ちてしまうので、本末転倒にならないように注意しましょう。
レーベルサイト立ち上げました。
今後音楽等のコンテンツを配信していく予定です。
鈴木元(すずきはじめ)
洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。
大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。
洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。
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