悲しい時には何となく悲しい音楽を聴いてしまう事ってありますよね?
僕もそのような経験がありますが、なかなか何故そうなのかを説明するのは難しいですよね。しかし悲しい曲を聞くことで元気がでることもあります。それは何故なのでしょうか?
For Some, Sad Music Can Bring Happiness
http://www.psmag.com/navigation/books-and-culture/sad-music-can-bring-happiness-74028/
ケント大学のAnnemieke J.M. Van den Tolとリメリック大学のJane Edwardsは悲しい音楽でも、美しいと感じられるものでなければ気分を回復するのに効果がないということを突き止めました。
この研究では国籍の異なる220人に何故悲しい出来事のあとに悲しい音楽を聞くのかと、聞いた後気分はどのようになったのかを尋ねました。
被験者が答えた理由は
・特定の人などを思い出すきっかけとなるから
・希望などのメッセージ性があるから
・自分の状況と似ているから
・美しいから
といったものでした。
美しいという理由で聞く人が最も気分が回復しやすいようです。音楽が美しければそれだけ集中して聞きやすくなりますし、それが自分の気持ちと合っていれば気が紛れるのです。逆に、人や出来事などを思い出すきっかけにする人ほど逆効果になるようです。
研究者によると、音楽を聞いて生まれる感情や、元気を出すための音楽の使い方はまだはっきりとしていないそうです。実際、このチームが以前行った研究では、多くの人は落ち込んでいる時に悲しい音楽を聞くとさらに気分が低下するという結果が出ています。
しかし、美しいから音楽を聞いている人はこの限りではないのです。
そのような人にとってはマーラーの交響曲や素晴らしいジャズプレイヤーのブルースは気分を晴らすにはもってこいなのです。
元気を出すための音楽の選び方にはまだまだ謎が多いようですが、悲しい曲は美しいと感じられないと効果がないのようです。気分が落ち込んでいる時はつい悲しい曲を選びがちなので、音楽を聞いて元気を出そうとする事自体が多くの人にとってはあまり効果的ではないのかもしれませんね…。^^;
参考(https://www.kent.ac.uk/news/stories/sadmusic_annemiekevandentol/2014)
鈴木元(すずきはじめ)
http://hajime-suzuki.com(レーベルサイトです)
洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。
大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。
洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。
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