【対談 その2】「フリー音楽プロデューサー、フリーマネージャーの可能性とは?」松本Johnny克樹(ギタリスト) × 金子将昭

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「食える方法が書いてあっても実行する人はいない

「音楽の何でも屋」の松本さんはアーティストのプロデュースも行っている。SNSでファンをつけれる時代にフリープロデューサー・マネージャーについての可能性を語り合う。

(インタビュー・構成/金子将昭、写真/ワクワク・ケンタロー)

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−松本Johnny克樹−

ギタリスト。島村楽器のサポートを始め青山学院大学の文化祭など多数のサポートやレコーディングに参加。元Moon Childの樫山圭に師事により基礎的かつ根本的な音楽活動を学ぶ。その後ライブバーのコンサルタントやフェスなどのプランニング、RUNAのプロデュース等多方に活動の幅を広げ「音楽の何でも屋」と呼ばれ今に至る。

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金子 RUNAさんをプロデュースするのってどういった経緯でやり始めたんですか?

松本 知り合いがライブアート(コンサルをしているライブバー)でイベントをやった時にそこにRUNAが出ていたのを見たのがきっかけですね。

金子 もともとプロデュースする人を探していたんですか?

松本 後でお話しする「東京ドームで公演できる」ってなった時に自分たちでもアーティストを出したいので、まずは一組やってみようかなと思ったんです。

金子 RUNAさんの印象はどうでしたか?

松本 良くも悪くも±ゼロで、今なら軌道修正もできると思いました。というのもRUNAは先日のインタビューでもありましたが活動したいけどやり方がわからないという状況だったからです。

金子 決め手はまだ原石のままだったからということですかね。

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松本 それもありますが、決め手は求心力でしたね。人を惹きこんだり訴えかけるものがないとアーティストとしてはやはり成立しないと思いますので。それを感じたのが一番の決め手ですね。

金子 今後も手がけるアーティストは増やしていく予定なんですか?

松本 いえ、暫くはRUNAだけに集中します。あれこれやるとそのへんの事務所みたいになるし、結局は中途半端になって形にならないので。

金子 実は松本さんを知った時に良いなって思った点が、そのフリープロデューサーやフリーマネージャー的なことをやっているからなんです。

松本 そうなんですか?

金子 フリープロデューサー、フリーマネージャーって言葉は怪しい響きですけど、これからそういったマネジメントはとても重要になると思ってるんです。

松本 それはどんなものですか?

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金子 今はSNSで音楽をアップしてると「CD欲しいです」と海外からもくる時代です。やり方次第で個人でファンをつけられる、そして20~200名くらいのファンをつけている個人の方が増えて、そのファンにどうやってビジネスしたら良いかわからない人も増えてる。そこにマネジメント需要があると思ってます。

松本 具体的にどんな例がありましたか?

金子 アーティストにアドバイスしてライブ収益を上げたりしましたね。カフェのような場所は1枚目から50%バックだったりするので、そこを利用したり、2公演やったり、チケット料金も上げたりと。もちろんただ値上げはできないのでファンの方が喜んでもらえる工夫をします。

松本 そのマネジメントが自身でできないところにフリーマネージャーやプロデューサーの出番ってことですね。

金子 そうです。この前も相談されたのが「メジャーから連絡きたんだけど、どうしたら良い?」って。その人ソロで200名くらいは集める人なんですよ。

松本 それは凄い。

金子 僕メジャー入ったことないのに相談するの!?って思ったけど(笑)。でも、自身では悩むから僕なんかでも相談したいのかもしれないです。

松本 そうかもしれないですね。僕も全部を一人ではできないと思ってますから。

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金子 そうですよね。一人でやって大きくなると必ず限界がくるので、コンテンツメイカーが集まるバンド作りよりは少数精鋭の組織作りの必要がありますよね。

この先何年後のことを考えると同じ売り方だとファンは減るので、ノウハウあるマネージャーやプロデューサーが価値の最大化をしてくれると助かると思います。

松本 そうですね。今はそういった実績作りを僕はやっている感じですね。

金子 そこが良いなって思いました。これはフリープロデュースは食える!という悪徳な話ではなく、10,20人のファンから例え少しでも収益があがると嬉しいと思うんですよね。マネージャーは成果報酬や数千円の月額からとかで。

松本 それはそうですね。

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金子 テクノロジーが進んで「昔は音楽で食えなかった人の領域」が今は「収益を上げれる領域」に変わってきたということだ思いますね。

松本 そうですね、需要はありそうですね。これだけマネジメント情報があるけど実際に実行する人はほとんどいないですからね。話を聞いて納得して終わってしまう。RUNAが最初それだったんです。

金子 そうだったんですね。

松本 アドバイスをしても「わかりました!」で終わりなんです。今までアドバイスして改善した人は10人いないですね。もしここに食える方法が本当に書いてあったとしてもそれを実行する人はやっぱり殆どいないと思いますね。

金子 そうかもしれませんね。実行は勇気がいりますからね。RUNAさんのインタビューでも読んで一歩踏み出す勇気を持って欲しい(笑)。

松本克樹さんがプロデュースするRUNAさんの楽曲

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matsumoto

松本Johnny克樹(ギタリスト)

島村楽器のサポートを始め青山学院大学の文化祭など多数のサポートやレコーディングに参加。元Moon Childの樫山圭に師事により基礎的かつ根本的な音楽活動を学ぶ。その後ライブバーのコンサルタントやフェスなどのプランニング、RUNAのプロデュース等、多方に活動の幅を広げ「音楽の何でも屋」と呼ばれ今に至る。

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金子将昭(ジャズピアニスト)

http://www.masaaki-kaneko.com/

1982年富山県生。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒。大学にギター科で入学。その後、経験無しのピアノ始め二年次よりジャズピアノ科へ転専攻。サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、音楽と社会をつなげるメディア「Circle」編集長、(同) 前衛無言禅師 代表、ジャズアイドル「JiPP」のプロデュース、東京音楽理論研究大学主催、劇団あーてぃすとら主催、音楽アプリ「lepot」のプルデュース、アーティストや劇団への楽曲提供、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。百人一首曲付けプロジェクトとジャズスタンダードをトーク・演奏で楽しむジャズスタンダードちゃんねるをYOUTUBEチャンネルにて更新中。

 

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ワクワク・ケンタロー(カメラマン)

1987年1月20日生まれ、兵庫県姫路市出身、東京都在住。20歳の時に初めてデジタル一眼レフカメラを触り、映像表現の可能性に目覚める。独学で写真と映像を学び、一般企業に勤めながら27歳で映像制作プロダクションを立ち上げる。結婚式の余興動画、音楽家のMV、企業のPV、YouTuberの動画制作支援等を手掛ける。音楽活動面では、双子アコースティックデュオ「新井兄弟」のパーカッション、ツインボーカルを担当。YouTube Channel

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