【対談 その1】「ノルマイベントはやらない。好きを形にするイベント作り」松本Johnny克樹(ギタリスト) × 金子将昭


 

「やってみたいを形にする音楽の何でも屋

ギタリスト、作編曲、マネージャー、プランニング、コンサルタントと多彩な顔を持つ松本Johnny克樹さん。

自身の経験からセルフプロデュースで東京ドームに行けるのでは?!と思い、RUNAというアーティストを手がけながら音楽ビジネスとして様々な活動している。

まずは現在の多岐にわたる活動内容を聞いてみました。(インタビュー・構成/金子将昭、写真/ワクワク・ケンタロー)

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−松本Johnny克樹−

ギタリスト。島村楽器のサポートを始め青山学院大学の文化祭など多数のサポートやレコーディングに参加。元Moon Childの樫山圭に師事により基礎的かつ根本的な音楽活動を学ぶ。その後ライブバーのコンサルタントやフェスなどのプランニング、RUNAのプロデュース等多方に活動の幅を広げ「音楽の何でも屋」と呼ばれ今に至る。

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金子 色んな活動されてますよね。今どれくらいのことやっているんですか?

松本 そうですね。作詞、作編曲、ギタリスト、マネージャー、イベント代行、プランニングや赤坂にあるライブアートというお店のコンサルとかもやってますね。

金子 ほんと、音楽のなんでも屋さんですね。

松本 そうですね、「これやりたいんだけど?」と言われればまずは返事するって感じですね。だからかわかりませんが音楽以外からの方が依頼が多いですね。

金子 例えばどんなものがありますか?

松本 社会人の方で自分の曲を音源化したいとか、あるいは発信や販売するにはどうしたら良いかとか、そういった要望を出口まで作ってあげたりしてますね。

金子 ミュージシャンだと演奏までだけど松本さんなら「これをやってみたい」の一言で、形にしてさらにコンサルもできると。

松本 そうですね、その他要望があれば映像制作なんかも対応していますね。

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金子 ちなみにたくさんやってる中で比重が多いものってどれになりますか?

松本 あ〜難しいですね〜。昨日もライブサポートしてて裏方だけではないので。でも、どれも平均ですね。

金子 もし、あえて言うとすると?

松本 あえてなら・・、先ほどライブアートのお店のコンサルタントの話をしましたが、そちらに頼まれた企画を持ち込んだり、要望をそこで形にしたりっていうのは多いですね。

金子 なるほど。演奏や作曲という個別の作業ではなく外枠の大きなもの中で色々やるので外枠の企画次第ではライブもするし映像も作るってことですね。

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松本 そうなりますね。

金子 そういった企画はやっぱり音楽イベントなんですか?

松本 お笑いとか、劇団のイベントもやったことありますね。要望があった人に内装を見てもらって、ここはこうしようって打ち合わせしたりとかそういったこともやりますね。

「好きだからやりたいを形にする」

金子 そうするとブッキング的なこともやってるって感じなんですかね。

松本 うーん、僕はブッキングって言葉がすごく苦手なんですよ。

金子 あらら。それはなぜですか?

松本 アーティストからノルマとって採算つけるっていうやり方がすごい苦手なんです。

金子 とすると松本さんのイベントではそれ以外で利益をあげるっていう形なんですか。

松本 最低限人件費分などはもちろん頂くんですけど・・。以前にノルマイベントをやったことあって、終わった後に「ノルマはこれだからバックはこれね」というやりとりしたんですけど、個人的にそれが後味が悪くて。

金子 その清算のやりとりをしたくないってことですか?

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松本 ノルマイベントをやっていくためにはアーティストに営業しないといけないですよね。それでパフォーマンスが良くない自称プロ実質素人みたいな人とか、大口叩く人とか、そういったアーティストにも言葉巧みに出てくださいって営業するわけです。

それが心から辛くて自分がどんどん消耗していくんです。でもそういったアーティストほどノルマをよく払ってくれるんで営業を止めれないんですよ。

金子 あー、なるほど。

松本 これを続けてても先がないなぁと思いました。潰れるライブハウスのテンプレートかなって。

金子 ではそういったノルマライブや営業はせずにイベントをしているんですか?

松本 そうですね。ブッキングライブはしてません。ノルマを増やす対バンもやりませんね。人との繋がりで「こんなことをやってみたいんだけど」と言われたものを形にしていくって感じですね。

金子 そうすると利益はハコ代からもらうって形になるんですかね。

松本 チャージバックから戻してもらうこともありますね。ただし「何人以上入ったら戻してね」っていう普通の逆ですね。

金子 なるほどね。その仕組みだとお店も頑張りますね。ハコ代と何人以上入った時のバックが売上になると。

でもそれは出演者がお客さんを呼ばなかったら危険ですよね。

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松本 僕に依頼するお客さんの大半が社会人の方なんです。この前トリビュートバンドのイベントをやったんですけど、その人達はプロではないです。ただ好きだからライブする、だからお客さんも自然と仲間内なのでついて来るんです。

ですので請求はノルマではなく会場使用費とさせて頂いています。お客さんを呼んでライブをやりたい人がいるから会場を貸すって形です。

またライブが終わった後にそのまま打ち上げが出来るように飲食物のご提供もしているので、お客様からすると移動しなくていいのでとても助かるとご好評頂いてますね。

金子 それ良いですね。以前にノルマの対バンライブの支払明細をみせてもらったんです。2000円のチケット10枚売ったら11枚目から1000円戻る、11人集客で21000円お店売上で1000円アーティスト売上みたいなやつです。

そしたらそこに「出演料」って書いてあったんです。「あれ?」って思ったんです。会場レンタル料じゃないんだって。

松本 そうですよね。ちょっと変だなって思いますよね。

金子 お店のお客さんがくるわけでもなく、アーティスト達が一生懸命呼んで出演料ってなんか変だなって。チケット代全部をアーティストに戻して会場使用費を請求ならわかるんですけど。

松本 そうなんですよね。それは嫌なので。やっぱり好きな人たちのご要望を形にするのが良いです。実際見に来たお客様からまた次の話がきたりしてますしね。

金子 そうですね、良い連鎖になっていますね。そんな形でビジネスが回るのが良いですよね。

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松本Johnny克樹(ギタリスト)

島村楽器のサポートを始め青山学院大学の文化祭など多数のサポートやレコーディングに参加。元Moon Childの樫山圭に師事により基礎的かつ根本的な音楽活動を学ぶ。その後ライブバーのコンサルタントやフェスなどのプランニング、RUNAのプロデュース等、多方に活動の幅を広げ「音楽の何でも屋」と呼ばれ今に至る。

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金子将昭(ジャズピアニスト)

http://www.masaaki-kaneko.com/

1982年富山県生。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒。大学にギター科で入学。その後、経験無しのピアノ始め二年次よりジャズピアノ科へ転専攻。サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、音楽と社会をつなげるメディア「Circle」編集長、(同) 前衛無言禅師 代表、ジャズアイドル「JiPP」のプロデュース、東京音楽理論研究大学主催、劇団あーてぃすとら主催、音楽アプリ「lepot」のプルデュース、アーティストや劇団への楽曲提供、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。百人一首曲付けプロジェクトとジャズスタンダードをトーク・演奏で楽しむジャズスタンダードちゃんねるをYOUTUBEチャンネルにて更新中。

 

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ワクワク・ケンタロー(カメラマン)

1987年1月20日生まれ、兵庫県姫路市出身、東京都在住。20歳の時に初めてデジタル一眼レフカメラを触り、映像表現の可能性に目覚める。独学で写真と映像を学び、一般企業に勤めながら27歳で映像制作プロダクションを立ち上げる。結婚式の余興動画、音楽家のMV、企業のPV、YouTuberの動画制作支援等を手掛ける。音楽活動面では、双子アコースティックデュオ「新井兄弟」のパーカッション、ツインボーカルを担当。YouTube Channel


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