【0から始めるベースライン講座5】アプローチノート②

 

cpa-bass-clef-blue

 

前回はクロマチックアプローチについて解説しました。 今回はスケールワイズアプローチとドミナントアプローチです。

第3回でどちらも軽く触れていますし、どちらもそんなに難しくはないので2つまとめてやります。

 

スケールワイズアプローチ

スケールワイズアプローチとはスケールの音で次のコードの上または下から解決する方法です。

 

 sc-upper  

sc-lower

※この譜例の場合下からのスケールワイズアプローチはクロマチックアプローチと同じ音になります。

 

どのコードの時にどのスケールを使う大体の指標はあるのですが、今のところはダイアトニックなメジャースケール内の音で行き来してください。

 

ただし下の今回の譜例にもありますが、4小節目C-7→F7みたいな進行ではFメジャースケールを使うとEの音がC-7には含まれません。このような場合はスケールワイズというよりクロマチックアプローチに聞こえます。スケールワイズなサウンドが欲しい場合はコードを優先してEbを使うようにしましょう。

 

Non chord

 

ドミナントアプローチ

ドミナントアプローチとは、次のコードのドミナントに当たるコードのルートを使った解決法です。今のところは次のコードの5度の音だと思ってもらって大丈夫です。

 

dom

 

 

今回の譜例

この2つのアプローチはクロマチックアプローチよりもまろやかな感じですね。 クロマチックアプローチのように強く引きつけられる感じを出したくない時に有効です。

それではこの2つのアプローチを使ってラインを作ってみます。

 

5 blues

 

 

 

前回の課題

 

4 mellow ANS

 

 

今回の課題

 
今回の課題はコードの移り変わりが早いものや、ダイアトニックコードではないものも結構出てきます。

 

5 every

 

 

 

次回はより高度なクロマチックアプローチです。


 

 

 

レーベルサイト立ち上げました。
今後音楽等のコンテンツを配信していく予定です。

http://hajime-suzuki.com

 

IMG_small

鈴木元(すずきはじめ)

洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。

大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。

洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。

 

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