前回はクロマチックアプローチについて解説しました。 今回はスケールワイズアプローチとドミナントアプローチです。
第3回でどちらも軽く触れていますし、どちらもそんなに難しくはないので2つまとめてやります。
スケールワイズアプローチ
スケールワイズアプローチとはスケールの音で次のコードの上または下から解決する方法です。
※この譜例の場合下からのスケールワイズアプローチはクロマチックアプローチと同じ音になります。
どのコードの時にどのスケールを使う大体の指標はあるのですが、今のところはダイアトニックなメジャースケール内の音で行き来してください。
ただし下の今回の譜例にもありますが、4小節目C-7→F7みたいな進行ではFメジャースケールを使うとEの音がC-7には含まれません。このような場合はスケールワイズというよりクロマチックアプローチに聞こえます。スケールワイズなサウンドが欲しい場合はコードを優先してEbを使うようにしましょう。
ドミナントアプローチ
ドミナントアプローチとは、次のコードのドミナントに当たるコードのルートを使った解決法です。今のところは次のコードの5度の音だと思ってもらって大丈夫です。
今回の譜例
この2つのアプローチはクロマチックアプローチよりもまろやかな感じですね。 クロマチックアプローチのように強く引きつけられる感じを出したくない時に有効です。
それではこの2つのアプローチを使ってラインを作ってみます。
前回の課題
今回の課題
今回の課題はコードの移り変わりが早いものや、ダイアトニックコードではないものも結構出てきます。
次回はより高度なクロマチックアプローチです。
レーベルサイト立ち上げました。
今後音楽等のコンテンツを配信していく予定です。
鈴木元(すずきはじめ)
洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。
大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。
洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。
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