Vol.8 ドミナント・モーション一覧。G7のドミナントセブンス進行の行き先:「金子将昭の音楽コラム」

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Vol.7 おしゃれなコードの組み合わせ。オシャレ作曲法。

 

今回はドミナント・モーション一覧です。

ドミナントセブンスコードであるG7の場合を例にとって12音すべてにコードをつけて(G7を含む)一覧を上げてみたいと思います。

 

・キーはCです。

・音階はドレミファソラシドでイオニアンスケール。

・ドから一オクターブ上のドまで12のコードを取り上げます。

・基本的に各音をルートにしたコードは最も代表的なダイアトニックな和音にしています。(広義におけるダイアトニックは青で表示)

 

というわけで、一覧です!

 

・CM7

(スケールの1番目の和音に着地。通常の範囲)

 

・DbM7

(偽終止。終わると見せかけてしっかりと終わらないコード)

 

・Dm7

(これもスケールの2番目の和音。通常の範囲)

 

・EbM7

(マイナーのダイアトニックへの偽終止。偽終止っぽいけどまだ先が続く感じが強い。)

 

・Em7

(ちょっとだけ偽終止。スケールの3番めの和音。通常の範囲)

 

・FM7

(スケールの4番めの和音。通常の範囲。サブドミナント終止な感じもある。)

 

・F#m7(b5)

(リディアンスケールからの登場。偽終止。その後Fm6-Em7-Ebdim-Dm7-G7-Cで終わるのが鉄板)

 

・G7(そのまま)

 

・AbM7

(マイナーのダイアトニック。偽終止。)

 

・Am7

(偽終止。スケールの6番めの和音。通常の範囲)

 

・BbM7

(ドリアン・スケールから登場。サブドミナント終止な感じがある。)

 

・Bm7(b5)

(スケールの7番めの和音。通常の範囲)

 

どうでしたでしょうか?ドミナントセブンスコードはいろんな場所へと進めます。

このドミナント・モーション一覧でいろいろと試して見てくださいね^^

次回もお楽しみに^^

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Vol.9 コード進行を適当に組み合わせて作曲する時に気をつけること。

 


kanekomasaaki

金子将昭  Masaaki Kaneko

1982年富山県生。ジャズピアニスト。合同会社前衛無言禅師代表社員。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒業。

大学時にギター専攻で入学したが2年次よりピアノ科へ転専攻し19歳よりピアノを始める。

堂本光一、大橋卓弥(スキマスイッチ)、imalu、ジョナサン・カッツ、類家心平、マークトゥリアン、フレッドシモンズとのセッションライブやバンドサポート、ミュージカルなどでピアノを担当。

ミュージシャンによる音楽理論研究会『東京音楽理論研究大学』を主催。

 

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