【連載】Vol.4 コントラバスとは?「コントラバスの側板制作」

kontorabasu 

こんにちは!!最近Circleのページも色々な記事が増えています!!どの記事も面白いので皆さん見てみてくだいね!!


前回の記事はこちら!!

Vol.3 「ジャーマンボウとフレンチボウ」

Vol.2「 ヴィオラ・ダ・ガンバ」

Vol.1 「コントラバスとチェロの違い」

 

コントラバスの側板制作


前回までで、チェロとコントラバスの違い、歴史、弓と見てきました。第4回目となる今回はコントラバスの製作について書いて行きたいと思います。

制作風景はとても長くなってしまうので、2~3回に分かれてしまいます。今回はまずは側板制作をご紹介したいと思います。

(※実際に僕が作ってるわけではありません。)

 

バイオリンの製作って日常生活であまり見ることはありませんよね。コントラバスの製作は尚更珍しいのではないでしょうか…!!(笑)

 

ちなみに海外だと趣味でコントラバス作った人のブログとか何件かあるのですが、日本ではあまりないようですね。楽器の大きさから、どうみても広大なスペースが必要ですから、日本の住宅事情とは合わないのかもしれませんね。

 

もちろん僕も作ったことはないですが、いずれ自分の作った楽器で演奏したいです。今から木を買っておかないといけないですね…(笑)

 

まず本体の型を作ります。型に木材を押し当てて曲げることで側板が出来上がります。

 

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型ができました。僕が作ったわけではないですが…(笑)

 

次に、型に側板を当てていきます。熱を加えながらゆっくり曲げていきます。型とは違う製作者さんの画像ですが、こんなに長い板を曲げて側板の形にするって驚きです…。

 

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曲がってきましたね!!この茶色いのが木材に熱を加えるためのヒーターです。

 

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できましたー!! 両サイドができたら、底と、ネックの付け根、Cバウツ(ボディーの真ん中くぼみのところ)をブロックにくっつけます。

 

底のところのブロック

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全体図ですが、恐ろしい量のクランプですよね…(笑)

 

 

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ちなみにですが、接着は全て膠(にかわ)で行います。膠とは、動物の皮や骨から作った接着剤のことです。

膠は50-60度くらいになると剥がれるようにできています。このおかげで、弦楽器を分解したりできるわけです。

 

いわゆる普通の接着剤を使ってしまうと、剥がすことが大変困難になります。もし剥がしたとしても、木材に傷ついてしまったりします。そのため、接着力は弱くとも膠をつかっています。

 

次回は裏板の制作からです!実はあまり知られていないコントラバスについて、今後もどんどん書いていきたいと思います。

今回も読んでくださってありがとうございましたー!!

 

 

参考

http://bresque.studio205.net.au/

http://www.mjbl.co.uk/default.asp?iId=HILHG

http://www.upnorthstrings.com/index.html

 


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鈴木元(すずきはじめ)

洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。

大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。

2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。

洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。

都内・神奈川などで演奏活動・作編曲・レッスンなどで活動中。

 

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