朝日新聞の下記記事によれば、昨年のリアルライブ市場は5000億円減、配信市場は0から約450億円に成長したようだ。
ライブ配信市場、「ゼロ」から急成長 コロナ禍を受け、昨年の規模448億円と推計
そして感覚値で思ってはいたが、やはりそうだった。
配信市場の3分の2は実に上位10組で生み出されていたらしい。
ビックアーティストや人気の舞台は「10万人、20万人の視聴」なんて話も聞く。
そんなライブのチケットは4〜5000円とリアルライブよりは割安だが、会場のキャパを何倍も超える人数を1日で入れてしまう。
とある舞台はキャパ2000人弱の舞台で8万が視聴したという話を聞いた。どれだけ売り上げたかは想像に難くない。
配信ライブの良さは手軽さ
ファンが一定数いるアーティストは収益は上げれるが、小さなライブハウスでやる場合は収益は大変だ。
ライブハウスは基本的にノルマを取るのでお客さんはアーティストになるのでアーティストが出てくれれば収益にはつながる。
配信の場合、ライブよりチケット料金を下げることが多いので、アーティスト側はリアルライブと同じ集客では難しい。
となるとアーティストの収益化はさらに難しくなる。
僕は、配信の良さは手軽さだと思っている。そもそもネットの良さとは多くは便利・手軽だ。ネットですぐに見れるなら見たい、というアーティストは山ほどいる。
しかし今のチケット料金ではファンなら見やすい値段かもしれないが、ライトユーザーが気軽にみれるような気はしていない。
チケット料金は無料で投げ銭を
気軽に見たい僕にとっては、今は観客が入れられないからなのか、以前の通信業界みたいに高止まりしていると思っている。
僕は配信ライブが始まりだした時には料金は高くても2000円くらいだろうと思ってた。アーカイブなしで500円のところもあるかもしれないと思った。
残念ながらそんなことはなかったが、気軽さを全面に出すには無料でも良いと思っている。
そして投げ銭機能を使いに自由に投げ銭ができるようにすることで収益をあげれるのではと思っている。
中国や配信ライブアプリではそれが日常的に行われている。1人の配信者が億稼いだ、なんて話もSNSでは流れてる。
アーティストは売るものを変えていく必要性
ファンが一定数いるアーティストは問題ないが、チケット料金である程度稼ぐ、というのはインディーズの形では難しいようにも思う
そのためチケットを無料にしてみてもらい、その時の熱狂をすぐに形にできるようにしてあげる方が、配信ライブというプラットフォームにあっているような気がしている。
ただし、そのためには売るものが変わる必要はある。
投げ銭は見ている人が気持ちが揺さぶられてその気持ちが投げ銭という形になる。
そうすると音楽だけで揺さぶりだと少なく、ライブパフォーマンス以外にもその人のキャラクターを含めた面白さ、演出、世界観、親近感、音楽以外にも人は気持ちを揺さぶることができる。
さまざまなやり方で気持ちの揺さぶりにアプローチをすることを考える必要性がでてくる。稼げるアーティスト揺さぶりが上手とも言えるかもしれない。
そうなると配信ライブではアーティストは売るものが変わることになる。音楽以外にもキャラクターや親近感なんてものも投げ銭のきっかけにすることができる。
音楽だけを一生懸命に作るのではなく、キャラクターや親近感なんてものも作り込むのも良いかもしれない。
僕は配信ライブはこのような形が合っていると思っている。
ファンが一定数いるところはチケットで稼ぐこともできる。
しかしそうではないところはチケットは無料や500〜1000円にして、投げ銭してもらえるようなパフォーマンスやキャラクター、面白さ、世界感や演出を作る。
そうあるのがインディーや駆け出しの配信ライブをするアーティストに必要なことではないかと思っている。
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