【連載 ・ヴィブラフォンを考える】Vol.2 ヴィブラフォンの歴史

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皆さんこんにちは!
 
「ヴィブラフォンを考える」第二回目は、前回予告した“ヴィブラフォンの歴史について”見ていきましょう。

 

ヴィブラフォンはアメリカで誕生した比較的新しい楽器で、1920年から1930年頃に誕生したと言われています。

 

詳しいことはあまり分かっていないようなのですが、当初はクラシック音楽の中でマリンバなどと同じように使われていたようです。

 

ヴィブラフォンの印象を世間に強烈に印象づけたのが、ライオネル・ハンプトンでした。

 

1930年代に録音された「Memories of You」、そして1947年の「Star Dust」は現代でも愛され続け、名曲・名演として有名です。

 

その後、1948年にアルバムデビューし、ビバップ期~モダンジャズ期に活躍したミルト・ジャクソンは、ヴィブラフォンに限らずジャズそのものに多大な影響を与えました。

 

こうして、ヴィブラフォンはクラシック音楽よりも、ジャズやポピュラーミュージックで市民権を獲得していくのです。

 

・ライオネル・ハンプトン・オールスターズ
・ミルト・ジャクソン(vib)のMJQ
・ジョージ・シアリング(pf)のシアリングバンド

 

など、ヴィブラフォンのサウンドがメインになって活躍するバンドも登場していくようになります。

 

ライオネル・ハンプトンやミルト・ジャクソンは基本的に左右の手に1本ずつ、計2本のマレットで演奏するタイプですが、左右の手に2本ずつ、計4本のマレットで演奏するタイプの人もいます。

 

代表的なのがゲイリー・バートンで、4本マレットスタイルではピアノとのデュオなど小編成での演奏も見られるようになってきます。

 

そこで、次回は2本マレットと4本マレットについて考察していきたいと思います!

 

【補足】
今回歴史的に見て有名な方々をあげましたが、他にも素晴らしいヴァイビストはたくさんいます。
この記事を読んでご興味が出た方は、ぜひYouTubeなどで検索してみてください☆

 

ライオネル・ハンプトン Lionel Hampton
「Memories of You」 

ライオネル・ハンプトン Lionel Hampton

 

 「Star Dust」

ミルト・ジャクソン Milt Jackson 

「Round midnight」

ゲイリー・バートン Gary Burton

「Crystal Silence」

 

そのほかの主なヴァイビスト

 

Bobby Hutcherson
Red Norvo
Cal Tjader
Dave Pike
Mike Mainieri
Roy Ayers
David Freeman
Dave Samuels
Steve Nelson
Warren Wolf
Stefon Harris
などなど。。。

 

他にもまだまだいます!
私の名前も「中島香里 なかじまかおり」で検索してみてくださいね☆

 

では、また次回♪

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short-1 中島香里  Nakajima Kaori

幼少の頃にピアノとエレクトーンを習い始めたのが音楽との出会い。
中学・高校と吹奏楽部でパーカッションを担当。
大学でも音楽サークルで打楽器を続け、大学卒業時にヴィブ
ラフォンで身を立てることを決意する。
ジャズの理論とヴィブラフォンの4本マレット奏法を赤松敏弘氏に師事。
現在は、都内・神奈川・埼玉など首都圏を中心 にライブ活動をしている。
2010年から毎年、短期間ながらニュー ヨークへ赴き、現地で活躍する様々なミュージシャンとセッションを重ねるなど研鑽を積んでいる。
癒しの音色とそれに反する激しいプレイスタイルが持ち味。
小柄な体から叩き出される豪快なサウンドは、時として聴衆を驚かせている。
パーカッシブで情熱的なソロや、歌い上げるようなバラードなど、幅広い表現力に定評がある。
オリジナル楽曲も作曲し自己のライブで演奏している。

 

 

 

 

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