メンタリズムを使った事業の先へコーチングを利用した悩み解決を考えているとのこと。パフォーマンスではなく社会の中で心の解決に使えるメンタリズムの会社を作り事業を行うことを目指すその真意とは。(記事構成/原田和真)
「メンタリズムからコーチングへ」
山本 僕のセミナーでは必ずコミュニケーションの流れに沿って心理学のテクニックを紹介するんですよ。
金子 あ~それ、面白いと思う。
山本 多分一番それがピンと来るんだろうな~って思って。心理学の本ってテクニック集じゃないですか。なんか「ミラーリングはこうだ!」とか「単純接触はこうだ!」とか。でもそれって、一個一個取っても『え?これどう使うの?』みたいな。
金子 そうそう!そこ!ハイダーのバランス理論ってのがあって、仲良しの友達が嫌いな人と仲良くしてると自分は嫌な気持ちになるっていう。それで『へぇ~!』とかって思っても『どこで使うの!?』って(笑)
山本 そうですね(笑)
金子 なんかただの知識欲みたいな。
山本 そうですね。
金子 なんか音楽理論を学ぶ人がよく陥る罠みたいな。「音楽理論はこうだよ」ってなって『へぇ~!!』ってなるんだけど使えないみたいな。
山本 そうですね。
金子 よくいる、音楽理論学ぶ方法はたくさんあるけどそれを何に使いたいの?みたいな。
山本 ハハハ(笑)そこなんですよね!そこが一番大事になってくるんですよね。
金子 それはすごく思う。
山本 僕がメンタリストとしてセミナーとかやってるのって理由があって、コーチングの会社を作るっていうのが目標にあるんですよ。
金子 あ~コーチングね。僕も最近ハマってる。
山本 本当ですか?
金子 たまたま立ち読みした本が面白くて。そのまま買っちゃった。
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山本 人間の作りって基本みんな一緒じゃないですか。で、あとは中身の問題じゃないですか。
金子 そうそう。
山本 で、心の問題ってデカいんだろうな~って思って、能力を発揮するためには、成長するためには。だったらそこに着眼点を置いてトリガーを外すとかロックを外すっていうことをやってあげると、その人自身の生産って上がるじゃないですか。その心の限界を外す方法を教える人がめっちゃ増えるとそれだけで生産性が国レベルで上がるじゃないですか。
金子 ふ~ん。
山本 それが世界規模になったらある意味地球全体の生産性上がるんですよ。
金子 アハハハ確かに(笑)
山本 ハハハ凄くないですか?(笑)
金子 凄いと思う。そんなデカいこと考えてんだね!コーチングってパッと見た感じ組織マネジメントかなって思っちゃったんだけど、体系化してるのが凄いな~って思っちゃって。
山本 あれ凄いと思います。
金子 結構もう古いんだよね実はね?
山本 めっちゃ古いです。
金子 日本に取り入れてる企業とかいくつかあるから。音楽系のレッスン教室みたいなところでもコーチングって言葉をわざわざ使ってやってるところもあるぐらいだから、言葉は知ってたんだけど。
山本 なんかコーチングのニーズがあって、かつ単価が高いところってどこだろうなって思った時に、”社長”なんですよね。
金子 あ、そうなの?
山本 社長って相談できる相手がいないんですよ。で、かつ心のプレッシャー凄い抱えてるんですよ。それを解決してあげますよ、って提案したいんですよ。
金子 まぁ確かに。
山本 で、お金持ってるじゃないですか。たくさんもらえそうじゃないですか。ハハハ(笑)
金子 ハハハ、お金好きだなぁ……(笑)
山本 いやでも、ある意味そこを変えてあげると、社会的にいくと多分効果デカいですよ。社長が前向きにアクティブに動いてくれると、後ろはちゃんとついてくるじゃないですか。
金子 うんうんうん。
山本 会社規模で生産性上がるので、会社の社長をターゲットにコーチングするってのは凄い価値はあるんだろうな~って、短期間で。
金子 なるほどね~確かにね。
山本 新卒の子が「悩んでます」とか就活生が「悩んでます」とかって言われてやっても個人レベルで生産性上げても、社会貢献のインパクトが小さいじゃないですか。
金子 当てはめようと思ったら、身の回りのことでも当てはまるからね。ちょっと読んでみるのもいいな~とかって思った。
山本 そうですね。
「セミナーにも注意が必要?」
山本 根拠の無い心理学を使ったセミナーってめちゃくちゃあるんですよ。
金子 あ、そうなんだ?
山本 そういえばNLPってあるじゃないですか。Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)ってあって。
金子 はぁ。
山本 なんか動作を合わせるとラポールが築けますとかっていうのってエネルギーを使うんですけど、エネルギー使うと人間のなんか心理的な向上心が上がるとかってセミナーをバンバンやってるんですけど。NLPの一部は科学的な根拠ってないんですよ。
金子 それちょっと怪しいな。
山本 怪しいんですよ。俗に言う自己啓発セミナーの延長なんですよ。ハハハ(笑)
金子 紙一重だからね~、そういうのって。
山本 そうなんですよ。
金子 俺の単純な推測なんだけど、心理学の王道って時代を経れば変わるじゃん。感性って時代によって変わるから。
金子 だから永遠に同じってのは無いから常に学習しなきゃいけない。セキュリティエンジニアみたいな。
山本 はい、そうですね~。
金子 心理学って今はそのタイミングで、そういう傾向が強いよってことだよね。
山本 そうですね、だから随時新しい説ってありますし。でも本に書いてあるテクニックってなんか、よく見たら1964年とかって書いてあったりして。
金子 あ、そうだよね!
山本 『マジで!?』とかって思って。
金子 そうだよね~当てはまらないやつとかもあるよね?
山本 だから僕が書いてるコラムって比較的新しい情報からやってるんですよ。
金子 ふ~ん、そういう方がいいかも。
山本 でもなんかGoogleって論文とか探せるじゃないですか。心理学の論文探してきて、そこを日本語に翻訳してアップしてるんですよ、全部。
金子 凄い技術たくさん持ってるね。
山本 ハハハ(笑)
金子 もういくらでも稼げそうだけどね(笑)
山本 でも全部中途半端なんですよ~。
山本マサヤ :Twitter
金子将昭 :Twitter
山本マサヤ Official Site
メンタリスト。心理学やNLP、マジックなどを組み合わせて読心術や心理操作のパフォーマンスを行うメンタリスト。人類の上位2%の知能指数IQ150以上(Mensa所属)を持ち、メンタリズムのパフォーマンスだけでなく、心理学の正しい知識と、正しい使い方を広めるためのセミナーも都内各所で行っている。マーケティングコンサルタントとメンタリストのスラッシュキャリアを行っている。
出演履歴:◯メディア ジャパネットたかた/山口朝日放送 今週のぶらり/千葉テレビ 土曜BangBang!/関西テレビ マルコポロリ/K-Station 「企画会議」◯舞台 劇団あーてぃすとら「大胆☆素敵」
金子将昭 Masaaki Kaneko http://www.masaaki-kaneko.com/
1982年富山県生。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒。
大学にギター科で入学後すぐ、経験無しのピアノ始め、二年次よりジャズピアノ科へ転専攻。サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、日本初の音楽理論Webマガジン「サークル」編集長、(同) 前衛無言禅師 代表、東京音楽理論研究大学主催、劇団を作ろうプロジェクト主催、音楽アプリ「lepot」の開発、劇団ブラックラックへ楽曲提供、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。現在、百人一首曲付けプロジェクトとジャズスタンダードをトーク・演奏で楽しむ動画をYOUTUBEチャンネルにて公開。「百人一首曲付けプロジェクト」で検索。
現在の所属:劇団ブラックラック、劇団あーてぃすとら、ラフィクション(お笑いユニット)
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