【対談 その4】「ライブ場所の拡大。演劇でやっても良い」海保けんたろー × 金子将昭

今から一年以上前の2015/1/9の海保けんたろーさんと対談。なぜ一年も遅れて公開なのかはさておき、音楽業界の問題点はユーザーへの好みの音楽のマッチングとアーティストへの収益モデルの2点という海保さん。それはどのようなことなのでしょうか。(記事構成/原田和真)

 

「新しいことをすぐやってみよう」

金子 僕あの~去年。『劇団っていいな』って思って劇団作ったんですよ。

海保 やってますね色々(笑)

金子 なんで劇団かっていうと、別に劇団じゃないやり方もあるかもしれないんですけど、演奏場所を増やすことってできるのかなと思って。

海保 ふ~ん。

金子 アーティストの人ってライブハウスでしかライブしないですよね?

海保 うんうん。

金子 ジャズってスタバとかでも演奏するんですよ。結婚式でもやるじゃないですか。

海保 はいはい。

金子 別に演奏できる環境だったらどこでもいいよなみたいな。そんで「演奏する場所はここじゃなきゃいけない」って固定観念あんのかな~って思って。

(3D技術のシンクロイドと生バンドの演劇:劇団あーてぃすとら

別にバンドが演劇のワンシーンに出てくる設定作られたところでいいじゃないですか。

海保 そうですね、それは確かに。

金子 そしたら演劇がバンド呼ぶみたいな感じになって、演奏する場所増えてもいいんじゃないって思って。

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海保 ん~面白い。

金子 そういう視点で誰かやってんのかな?と思ったけどイマイチやってないんで「ちょっと作ってみようかな」みたいな(笑)

海保 はいはいはい。いやいいですね!

金子 そういう”新しい演奏場所”になったらいいなと思って、チョコチョコ今やってる最中ですね。

海保 マジですか。いいですね。

金子 別に演劇に限らず映画でもなんでもいいと思うんですけど、ライブハウスで演奏しなきゃいけないってことはないと思っててそれは。

海保 おっしゃる通りです。そういう”場”作りぜひお願いしたいです。

 

「ニコニコ動画って」

金子 あの~。この前ニコニコ動画とかで結構活動してる人と話しをしてて。あそこって今、二次創作とかでお金が……。

海保 ありますね。

金子 あるじゃないですか。やっぱ聞くと上位の人が豪邸住めるぐらいの感じらしいんですけど。

海保 うんうんうん。

金子 一応聞いたら、良い曲とかをアップしたらやっぱりファンとかが付いて二次で使ってくれるらしいんですよ。二次創作でお金が入るには何か登録しなきゃいけないんですね?でその人は「来ないだろうな~」って登録したらやっぱ数万円とか振り込まれるらしんですよね。

海保 おお!おお~いいですね~。

金子 でもやっぱり上の方にいかないとダメみたいなんですけど、そのシステム自体は。

海保 うん。

金子 あと多分ニコニコはニコニコの世界観みたいのがあって、んで「金子さんもやりなよ」って言われたけど「俺多分ニコニコに好かれない気がする」って思って(笑)

海保 アハハ、なるほど。(笑)

金子 それで僕、二の足を踏んでるんですけど。まぁでもそんな話を聞いてなんか、サービスの中で雰囲気あるじゃないですかあれって。

海保 そうですね。

金子 で、なんかそこの人たちが今「YouTubeでもやろう」って言ってたんですけど、どうなるか分からないですけど、それが成功したらなんか凄いな~とかちょっと思っちゃうんですよね。

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海保 そうですね。

金子 YouTubeとニコニコって結構違いますよね。

海保 コミュニティがありますからね、かなり。

金子 ですよね。あとやっぱ 10代がものすごく多いって言ってて。

海保 ですね。

金子 その人が配信してて、なんか「ジャズを弾きます!」って弾いたら、もう視聴者数どんどん減ってくって言ってました(笑)

海保 アハハ(笑)

 

海保けんたろー :Twitter 

金子将昭    :Twitter

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海保けんたろー
SONALIOドラマー / 株式会社ワールドスケープ代表取締役

1981年生まれ東京出身。高校入学とともにドラムを始め、22歳からプロとしての活動を開始。 「キマグレン」など数々のアーティストのサポートドラマーとしての活動の傍ら、2008年にはメジャーデビューを経験する。
しかし音楽業界の構造に疑問を感じため独立し、2011年に株式会社ワールドスケープを設立。音楽活動支援サービス・Frekul(フリクル) http://frekul.com/ を公開した。
現在はバンド「SONALIO」と会社経営を並行しつつ、ドラムを教えるYouTuberとしても活躍中。
Twitter http://twitter.com/kentaro_kaiho

 

kaneko

金子将昭 Masaaki Kaneko http://www.masaaki-kaneko.com/

1982年富山県生。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒。

大学にギター科で入学後すぐ、経験無しのピアノ始め、二年次よりジャズピアノ科へ転専攻。サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、日本初の音楽理論Webマガジン「サークル」編集長、(同) 前衛無言禅師 代表、東京音楽理論研究大学主催、劇団を作ろうプロジェクト主催、音楽アプリ「lepot」の開発、劇団ブラックラックへ楽曲提供、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。現在、百人一首曲付けプロジェクトとジャズスタンダードをトーク・演奏で楽しむ動画をYOUTUBEチャンネルにて公開。百人一首曲付けプロジェクトで検索。

 

haradakazuma
対談構成:原田和真(はらだかずま)
脚本家。1988年生まれ。北海道出身。大学から山形へ移住、お笑いや演劇の活動を始める。漫才、コント、演劇、アクション、音楽とのコラボ、ラジオドラマなど様々に挑戦し、手段を問わず”エンターテイメント”を追求する。2014年4月に活動を東京へ移す。
現在の欲望:映画の脚本をやりたい。マジシャンの仲間が欲しい事。
現在の所属:劇団ブラックラック、劇団あーてぃすとら、ラフィクション(お笑いユニット)
 
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カメラマン:橋本浩史
 1990年千葉県生まれ。主にカメラマン、ライターとして活動している。他にも役者、脚本家、演出家としての演劇活動。デザイナーとしての活動にも力を入れている。 企業から個人問わず「やりたいこと」「面白そうなこと」があるところに首を突っ込んでいく内に現在のカタチに落ち着く。 ライブ取材の経験から動きのある撮影が得意。また演劇の経験からその人が輝くには?という視点からシャッターを切る事が多いのも特徴。
 
 

 

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