【0から始めるサックス講座⑤】マウスピースとリードの選び方 その1

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明けましておめでとう御座います。

振り返ると2014年9月から毎月連載させて頂いて私自身も1からサックスの事を勉強し直したり、このwebマガジンがあるおかげで成長出来ましたこと大変感謝しております。

皆様のご愛読あってこそです!

2015年、今年も皆様が心身共に健康でありサックスを愛し、サックスとご飯を食べ、、、お風呂に入り、、、、、素晴らしい1年間をお過ごし出来るように願っております。

 

それでは新年の1発目は!!!

ジャジャン!!

 

『一番意思が伝わる部分マウスピースとリードの選び方~Part1』

今回はマウスピースについて紹介して行きましょう!

 

 


 

最初の頃に一度お話ししたのですが、マウスピースとリードはサックスの中でも最重要パーツですね!

人間で言う発声に必要な喉の様なものでしょうか?

この二つがないとまずサックスは音が鳴りませんよね。

セッションに行っていざ楽器を開けたら、、、マウスピースがない!!!!!!なんてなってしまったらきっとその日はリスナーになってしまうでしょう。

ちなみに私はそんな経験があります。笑

 

 

さてまずマウスピースについてですが、材質が異なるもので大きく二つに分けられます。

一つは

  • ハードラバー、、、、、硬質ゴム、硫黄の成分を配合して製作。
  • メタル、、、、、、、、真鍮などの金属を削りだして製作。

 

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左:MEYER5番 右:YANAGISAWA6番

 

 

それぞれの特徴

  • ハードラバー、、、音色は柔らかで野太く、メタルに比べるとダークな音色のものが多い。そして少し輪郭がぼやける印象です。主にジャズ、クラシックなどで活躍。
  • メタル、、、ラバーに比べると少しソリッドな音色で明るく輪郭もはっきりします。

 

主にフュージョン、ファンク、ポップスなど少し派手なジャンルで使用される事が多いです。

 

 

さらに最近ではレジン製(プラスチックに近い)や、アクリル(透明なもの)、総銀、木など材質はさまざまで個性的なものが増えています。

 

 

マウスピースの構造

 

 

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オープニング:

まず先端のオープニングでリードの固さなど相性などは変わってくるともいます。開けばその分エアー(息)を入れなくてはならないのですが安定感を得られたりします。

 

バッフル:

深めに掘られているものは音色がふくよかになると同時にかなり息をしっかり入れないと楽器は鳴りません。しかし一番音色音程は安定しコントロールしやすいです。

浅めに掘られて途中から断崖絶壁のように急斜が付いているものをハイバッフルと呼び、少ない息で輪郭のはっきりした鋭い音色になります。

とてもインパクトが強くなります。もこもこした輪郭の出にくいテナーの人だとハイバッフルを使う方も多いですね。

 

サイドレール、テーブル:

ここはリードが常時接触している部分で、一番リードからの振動を受けている部分でもあります。

なので形が悪かったり少し凸凹しているだけでリードとの接触が上手く行かず本来の鳴りを発揮出来なくなります。

 

チェンバー、ボア:

ここはマウスピースの内部で管体にエアーを送り込む場所です。

広いほどエアーは管体に充満して大きな流れで管体を伝って行きます。ジャズ系の、楽器を良くならすジャンルには一番向いている形です。

狭いと管体の要所要所を伝って細い息で管体に伝うようになり、音量は出ませんがより繊細なサウンドを作り出します。

クラシックのプレイヤーに多く!、たまにジャズプレイヤーでも使用してる方はいらっしゃいますね!

 

 

 次回は「ビンテージのマウスピースの良さ、古き良き時代の不純物…」についてお話したいと思います!

 


 

 

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萩原優(As/Ss/Ts/Fl/Cl)
 
洗足音楽大学ジャズコースに入学。佐藤達哉氏に師事。
在学時からプロとして活動を開始。2011年,台北JazzFestivalに出演。同年にYBBC初出場で5位76.1 inter FM賞を受賞。2013年,菊地成孔が主催する「HOT HOUSE ALTO SAXOPHONE BATTLE」にて幾多の強豪を押し退け優勝。
在学中3年間,洗足音楽大学より特別選抜演奏者に認定される。2014年3月,同大学を卒業。
現在は都内を中心にライブ,スタジオワーク,レッスンなど活動。
主な共演者はLewTabackin(ts,fl),原朋直(tp),佐藤達哉(sax)多田誠司(sax)ユキアリマサ(p),渡辺香津美(gt),大坂昌彦(dr),向井滋春(tb),桑原あい(p)纐纈歩美(as),矢野沙織(as)など。

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