ロック好きのためのジャズ入門vol.5
こんにちは、この記事を担当している
木村シュンスケです。
この講座では
・ジャズを始めてみたいけどどうしたらいいかわからない。
・昔ちょっとだけ楽器をやってたことがある程度だけどジャズって出来るの?
・ロックバンドで活動してるけどジャズにも興味がある。
などなどジャズを始めたいけど始められないとお悩みの方を
ちょっとだけ背中を押していこうと思います。
第5回ははアドリブについてお話ししていこうと思います。
おそらくここが一番みなさん気になっているところだと思います。
アドリブは、簡単に言葉で説明すると
テーマと同じコード進行の上で自由に演奏する。
その場で自分なりのメロディをつけるというイメージですね。
では順番に紐解いていきましょう!
実際に自分のアドリブをどうやって演奏すればいいのか
それはまだ先にとって置きましょう(笑)
それよりも先にセオリーというか、ルールというか
アドリブのさらに細かい流れを説明していきます。
また流れか…
と思うかもしれませんが、
知ってその音楽を聴く演奏するのと、知らずに聴く演奏するでは
自分に入ってくる情報量がかなり違うので
はじめのこの段階でセオリーを覚えてしまいましょう!
たとえば
実際にジャムセッションで
ピアノ、ベース、ドラムのホストメンバー(そのセッションイベントの参加者を助けてくれる雇われミュージシャン)
テナーサックス、トランペットの参加者(どちらもセッション初参加)
が一緒にセッションをしたとしましょう。
テーマを演奏した後
誰からアドリブをすると思いますか?
実はある程度決まってます。
初めての参加だから怖いのでホストの方から
とはなりません。
・テーマを演奏した人
・フロントセクションの音の高い順。
だいたいこの二つです。
・テーマを演奏した人とは
ジャズスタンダード曲の多くはミュージカルのテーマ、挿入歌だったり
オペラだったりと、もともとは歌だったものが多いです。
なのでテーマがメロディアスで、人によって少しずつ歌い方が違うので
一人でテーマをとることが多いです。
なのでテーマを演奏した人がそのままアドリブに突入する流れがとても自然です。
・フロントセクションの音の高い順とは
ブルースやビバップ時代の曲は数人でテーマをとることがあるので
テーマをとった人からというわけにはいきません。
まず先ほどの例のメンバーは
フロントセクションとリズムセクションの二つに分けれます。
メインでメロディをとるサックスとトランペット(管楽器全般)→フロントセクション
リズムが出せてコード(和音)感が出せる楽器→リズムセクション
といった感じです。
まずメインでメロディをとるフロントセクションから演奏します。
フロントセクションの音の高い順なので
トランペット→テナーサックス
の順番で演奏することが多いです。
その後リズムセクションに移行していきます。
リズムセクションは
ピアノ→ベース→ドラム
と、メロディをとることが多い順で演奏することが多いです。
この二つの順番をしっかり覚えましょう!
注意点としては
上記した二つはあくまでもセッションで確率の高いセオリーです。
セッションで演奏する曲を選んだ人から演奏したり、
人数の多いセッションだと、
わかりづらいので並んでる順番でという場合もあるので
そのへんはかなりラフです。
ライブではこの順番で演奏することもありますが
事前に順番を決めて演奏するので
ぜんぜん違うこともあります。
なのであくまでセオリー
絶対にこれでなきゃいけない
とかはジャズにはないので
セッションで曲を決めた段階で何も言われなければこうだろう。
ぐらいに思っておいてください。
ちょっと長くなりましたね…
ここまで見てくれてありがとうございます<(_ _)>
それでは次回もお楽しみに
ロックバンドAmes Roomも精力的に活動中です!
木村 俊介 Shunsuke Kimura / ベーシスト Bassist
千葉県出身。日本大学理工学部卒業。
大学時代エフェクターなどの音楽機材を自作しエンジニアを目指すが
大学卒業後プレイヤーに転身。独学でウッドベース、ジャズ、音楽理論を学ぶ。
2012年から都内でジャズのグループレッスンの講師を担当。
ジャズベーシスト、サポートベーシストとして精力的に活動しながら
ロックバンドAmes Roomのベーシストとしても活動中。
アイキャッチイラスト
kaori
6月6日生まれ。月や星をモチーフに幻想的な絵を描いています。制作には主にアクリルガッシュやGIMP2.6を使用。
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Twitter:@moondust6
ご依頼やお問い合わせはこちらまで(mikage90★gmail.com ★→@)
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