前回はExtended Approachということで、4拍目以外にアプローチノートを使ってみました。
今回はスケールアプローチを拡張していきます。
スケールワイズモーション
今まではコードトーンと各種アプローチノートだけを使っていましたが、今後はスケールの音も使っていきます。
例えばこんな場合です。
これによってより滑らかなラインを構築することが可能になります。
スケールの選択
さて、どのコードでどのスケールを使うのかというのが問題になってきます。
スケールの決定には、コードタイプだけでなく、そのコードのディグリー(その調で何番目の音の上にできるコードなのか)も関わってきます。
なので、今は大雑把にコードタイプでまとめます。使うスケールも僕の独断と偏見(?)により簡単なものを一部紹介します。
スケールは全てCから始めています。全てのキーで弾けるように必ず練習してください。
●Maj7
・メジャースケール
・リディアンスケール(メジャースケールの4番目が半音上がる)
●-7
・ドリアンスケール(ナチュラルマイナースケールの6番目が半音上がる)
●-7(b5)
・ロクリアンスケール(ナチュラルマイナースケールの2番目と5番目が半音下がる)
●7
●dim7
・ディミニッシュスケール(W-H)(全音-半音が交互に来る規則的なスケール)
●-(maj7)
・ハーモニックマイナースケール(ナチュラルマイナースケールの7番目が半音上がる)
●Maj7(#5)
・リディアン#5 (メジャースケールの4番目と5番目が半音上がる)
覚えるのが面倒くさいとは思いますが、どのスケールも非常に重要なものですので覚えましょう。楽器で弾く・歌う・書くという3サイクルで練習すると早く覚えられます。
今回の譜例
ではスケールワイズモーションを使ってラインを組み立てていきましょう。
前回の課題
今回の課題
次回は1拍目がルート以外のパターンです。
レーベルサイト立ち上げました。
今後音楽等のコンテンツを配信していく予定です。
鈴木元(すずきはじめ)
洗足学園音楽大学ジャズコース入学を機にコントラバスを始める。 藤原清登氏、佐藤ハチ恭彦氏にコントラバスを師事。
大学入学時より演奏活動を開始し、様々な場で活動を行う。 大学ではビッグバンドなども経験し、第42回山野ビッグバンドコンテストで5位入賞。2011年Taipei International Jazz festivalをはじめ国内外のジャズフェスティバルにも出場。
洗足学園音楽大学で優秀演奏者賞を獲得し、同大学を首席で卒業。
ランニングのベース・ラインではなく、ベースソロの組み立て方について解説をお願いします。