【完・ヴィブラフォンを考える】Vol.4 グリップについて(2)

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ヴィブラフォンを考える、最終回の4回目は引き続きグリップについて。写真を交えてもう少し掘り下げて見ていきましょう。

こちらがクラシックで主流の持ち方。(トラディショナルグリップ)

 

トラディショナルグリップ:右

トラディショナル右

 

 

トラディショナルグリップ:左

 

トラディショナル左

 

名前の通り、4本マレット奏法で最も基本となる持ち方。私も吹奏楽部時代はこのグリップで教わりました。

安定感があり、重めのマレットでも持てるので、音量も出ます。

そして、私の奏法はこちらの持ち方 (バートングリップ)

 

バートングリップ:右

バートン右

 

バートングリップ:左

バートン左

トラディショナルと似ているようですが、よーく見てみるとマレットの重ね方が逆ですね。連載の中でもたくさん登場してきた、ヴィブラフォン奏者ゲイリーバートンが考案したグリップ。

単旋律を弾くときには、左手は親指と人差し指で持っているマレット、右手は中指と人差し指で挟んでいる方のマレットを使うことで、他の2本を使わないときでも強く音を出すことができます。

安定感もある上、トラディショナルグリップに比べるとマレットの独立性も高いので、コード演奏と、単音の速弾きの両方にバランスよく対応できます。

上の2つはどちらもマレットを交差させて持ちますが、他にも交差させずにそれぞれのマレットを独立して持つ、スティーブンスグリップやマッサーグリップなどがあります。

 

スティーブンスグリップ

スティーブンス

こちらは、マリンバ奏者のリー・ハワード・スティーブンスが考案したグリップ。

交差しない分、それぞれのマレットの独立性は高いですが、交差させるグリップよりは不安定なので、一般的に音量は出にくいと言われています。

また、手の小さい方には少し扱いづらいという点もあります。

色々なグリップがありますが、自分の手に負担がかからず、そしてそれぞれのグリップの持つ強みと弱点を考慮して、自分に一番合ったグリップを探してみて下さいね♪

短い連載でしたが、「ヴィブラフォンを考える」はこれにて終了です。今まで読んでくださった皆さまありがとうございました。

ヴィブラフォンについて、こんなことが知りたい!あんなことが知りたい!・・・そんなご要望がありましたら、どうぞご一報ください☆

今後はそんな疑問に不定期にお答えしてしていければと思っています。

 

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フライング・マインド

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short-1 中島香里  Nakajima Kaori

幼少の頃にピアノとエレクトーンを習い始めたのが音楽との出会い。
中学・高校と吹奏楽部でパーカッションを担当。
大学でも音楽サークルで打楽器を続け、大学卒業時にヴィブ
ラフォンで身を立てることを決意する。
ジャズの理論とヴィブラフォンの4本マレット奏法を赤松敏弘氏に師事。
現在は、都内・神奈川・埼玉など首都圏を中心 にライブ活動をしている。
2010年から毎年、短期間ながらニュー ヨークへ赴き、現地で活躍する様々なミュージシャンとセッションを重ねるなど研鑽を積んでいる。
癒しの音色とそれに反する激しいプレイスタイルが持ち味。
小柄な体から叩き出される豪快なサウンドは、時として聴衆を驚かせている。
パーカッシブで情熱的なソロや、歌い上げるようなバラードなど、幅広い表現力に定評がある。
オリジナル楽曲も作曲し自己のライブで演奏している。

 

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