~赤須翔ニューヨーク滞在記2~
入国審査のスタッフからの質問が始まった。
~以下やりとり和訳~
スタッフ(以下“ス”)「今回の旅の期間は?」
僕「1ヶ月」
ス「目的は?」
僕「サイトシーン(観光)」
ス「サイトシーン?……ロングサイトシーン」
(スタッフは目を細め、少し頷きながら疑ってる感じで発音は、ロゥーングサイトシーン……)
ス「どこに住むの?」
僕「ルームシェア!サブレッティング!!ブルックリン!!!ウィズマイフレンドォ!!!」
ス「観光って何をするの?」
僕「ライブを見たり、レッスンを受けたり」
ス「ライブするの?」
僕「多分しません」
ス「多分?」
僕「あ、いやしません。」
ス「多分。君、多分て言ったよね?」
僕「え、あ、その、ご、ごめんなさい」
ス「君はプロのミュージシャンか?」
僕「いや違います」
もうこの時点で、ちびりそうになってる。そして彼はパソコンで僕のことを調べ出す。
ス「神奈川で活動してるじゃないか、君はプロじゃないか、なんで嘘をついたんだ」
僕「いやバイトばっかりしてます。食えてません」
(この時の僕の心境は、自分はプロになりたくて音楽やってて、「君はプロじゃないか!」って言われたら嬉しいのだけど、それを全否定しなければならなくてなんか複雑な感じ。)
そして僕は、別室に連れて行かれた。待たされている間は、ほんとに入国できないかもって思いもよぎった。
名前を呼ばれて行った先にはさっきとは別の人がいた。
「君は働きに来たのか?」と聞かれ「違います」と言ったら、すんなりとガシャンとスタンプを押してくれた。
そして荷物を受け取りゲートをくぐったところに、友人が出迎えてくれて、入国できた安堵感が訪れたのであった。
………パート2もこの辺で終わります。次はようやくブルックリンのアパートから街へ繰り出し、怒涛のニューヨーク初日が始まります。
もう午前8時か。もうブルックリンの街は動き出している。
そして朝帰りの僕はもう寝よう。おやすみニューヨーク。
赤須翔
1987年9月28日長野県駒ヶ根市生。洗足学園音楽大学でギターを有田純弘先生に師事。卒業後、2011年夏にフィドラーの少路健介と完全実費飛び込みフランスツアー敢行。
2012年秋には、日本舞踊団 かぐや(現在 那由多)とギリシャのレフカダ島にて毎年行われるフォルクローレフェスティバルに出場。そして完全自主制作のCD制作。全国手売り中。
現在はレストランやバーにてライブ活動中。主に小田急線成城学園前駅近くのF.gohanというレストランにて、絶賛ライブ中。ニューオリンズ旅行をきっかけにバンジョーも始めました。
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