-ダイアトニックコード の説明 – サークル音楽用語辞典-
ダイアトニックコード(Diatonic Chord)
メジャースケール(長音階)またはマイナースケール(短音階)の音階内で作られた和音。その中でも特定の音に対して3度堆積で3音以上で作られた和音を指す場合が多い。
2音以下でも上記定義を満たすが、和声法が発達した音楽においてはコードがメロディを支える形が多く、その結果3音以上で使用される事が多かった。2音はむしろメロディーへの装飾への効果で使用された。それゆえ現在では和声法を使用し、かつコードを使用する音楽においては、ダイアトニックコードとして表現する事は少ない。
また、同一の主音から上記とは別の音階を設定して作られた和音を、広義に拡張されたダイアトニックコードとして表現する事もある。
例)Key:C の場合の DbM7など
DbM7はCを主音としたフリジアンスケール、またはロクリアンスケールにおいて発生する2番目の和音である。使用頻度が高いことから特にジャズにおいては拡張されたものとしてダイアトニックコードに含む場合が多い。
ダイアトニックコードに設定される音律は、ダイアトニックコード内への疑似的な終止(主にセカンダリードミナントを伴うもの)から派生するトーナリティや、同主音から設定された新たな音階などで拡大されたダイアトニックコード、転調などが楽曲において頻繁に使用されるため、それらを演奏する事が容易にできる平均律の使用がもっとも多い。
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