【対談 その1】「スラッシュキャリアでメンタリスト/コンサルティング」山本マサヤ × 金子将昭

アーティストとして活動するジャンルはたくさんあります。マジシャンやミュージシャンや芸人やメンタリスト。今回はそのメンタリストの山本マサヤさんとの対談。マーケティングコンサルタントをしながらメンタリストというスラッシュキャリアはどういったものか聞いてみました。(記事構成/原田和真)

 

「マーケティングとスラッシュキャリア」 

金子 会社員を辞めたいって思ってる?

山本 辞めた方が……いいと思いますよ。

金子 あ、そうなんだ?

山本 もしスラッシュキャリアをするならば、会社員を辞める前提で動かないと全部が中途半端になる気がします。僕はマーケティングのコンサルタントをしながらメンタリストしています。1日24時間だから分ける時間は限られます。

金子 確かに。

山本 1人の人間が出せる100%に対して僕は50%ずつで出さなきゃいけないんですよ。

金子 なるほどね。

山本 それに伴う実績とか成長スキルってあるじゃないですか。

金子 うんうん。

山本 スラッシュキャリアで同じ事やってるならまだいいんですけど、違うわけで。

金子 スラッシュキャリアの良いところって、2つを合わせた新しいのを作るところにあると思うんだよね。

山本 あ~。

金子 単純な計算で、マーケティングとメンタリストを個別に使っちゃうと負けると思う。

 

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山本 うんうん。

金子 だけど、マーケティングとメンタリストを使ったものを作ると強いなと。2つをやってリスクヘッジって考え方もあるかもしれないけど。2つを使って新しい事をするならアリかなって。

山本 そうですね。僕が考えるスラッシュキャリアとかっていうのは、副業の方は”テストマーケティング”でしかないんですよ、自分の中で。

金子 ああ~。

山本 安定する収入の柱がありながら、独立の為にテストマーケティングをして、失敗しては改善しを繰り返してやっと「これなら儲けれる」ってのを発見してから独立する。

金子 じゃあリスクヘッジになってるって事だね完全に。

山本 なってます。でも、本業が中途半端になっていないかという懸念もあって

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金子 2つを合わせるって発想はないの?

山本 同じ会社の中でやってるならできるんですけど、個人と会社なので。

金子 そっか。じゃあ独立した時に2つを合わせた新しい職種を作るんだったら強いのか、要は。

山本 最終的にそうなってしまえば凄い強いですね。

金子 「メンタリズムを入れたマーケティング手法」とかいってそれが実際効果出てるんだったら強くなる。マーケティングだけの人が独立したところでメンタリズムできないから『あ、勝てない』ってなる。

山本 そうですね。

「メンタリストにはどうやってなるの?」

金子 マジシャンやバンドとかもだけど、そもそもメンタリストってどうやってなるの?今からメンタリスト目指そうって思った時には何からしたらよいの?

山本 そもそも多分”こうなりたい”っていうのに気付くんでしょうね。なんか「DaiGoになりたい」とか手から血を出したりとかするスピリチュアル的なやつとか。ゴール設定をちゃんとしないとダメなのかな~って。

金子 仮にゴール設定を”メンタリストで収入を得る”ってことだとして僕がメンタリストになりたかったら何からすればいい?ある程度技術は学んだとして。

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山本 そうですね、ある程度技術を持った上で。

金子 例えば音楽だったら結婚式のBGM奏者とかってアルバイト募集かかってる。他にはレストランやスナックのピアノ弾くバイトがあったりする。

山本 うんうん。

金子 そこからまずは収入を得ようと思えばみんな挑戦できるし、音楽教室の講師募集もある。じゃあメンタリストは技術持ったところでどうやって活動すれば良いの?

山本 ……僕、営業行ってますね。(笑)

金子 そうか!営業行くのか!(笑)

山本 そのため自分の商材を作る必要があるので、パフォーマンスでもいいし、たまに書いてるコラムとかを溜め込む。僕にとってのメンタリストは心理学の専門家なので「たくさん心理学の知識があります」ってのをアピールする必要があるんですよ。

金子 はいはいはい。

山本 その時に僕が書いてるコラムってすごい役に立ってて、「毎週更新しててこんなに溜まってます。」「アクセス数がこれだけあります」ってすると、それが武器になるんですよ。

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金子 あ~なるほど。

山本 今はそういう武器があるんで、それを使ってラジオとか営業行ってますね。

金子 営業行く時ってのは、そういうところに急にポンっと飛び込むの?

山本 飛び込みますね。

金子 それって企業とかメディア関係とか色々?

山本 あ、はい。

金子 じゃあマサヤさんの場合はそういう営業をして売り込んで行く。

山本 そうですね~。

金子 一般的にはみんなどうな風な活動なんだろ。メンタリストって世の中の人ってDaiGoの事しか知らないと思うんだけど。でも結構業界の人いるよね(笑)

山本 そうなんですよ~(笑)

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金子 あの人達ってのはどういう風に仕事してるの?

山本 基本的にバーに出演したりとか、後は自分でホテルに営業行ったりとかして活動してるんですけど、やっぱりメンタリストってパフォーマーでしか活動してないんですよ、基本的に。

金子 あ、基本的にエンタメ要素として使ってるって感じなんだ?

山本 そうですね。

金子 じゃあバーでやるってのも、要はマジシャンがお客さん喜ばせるような事をやるのと同じようにメンタリズムを目の前で見せて「うぉ~!」って思わせるような事をやってる?

山本 そうです。

金子 あ~なるほど。

山本 ただそうすると、波があるじゃないですか。この月は儲かるけどこの月は儲からないみたいな。それってダメじゃんって僕は思ってるんですよ。だから僕は「メンタリスト=心理学の専門家である」というブランドで売り出しているんです。

金子 あ、そうなんだ。

山本 そうすると、セミナーもできる、コンサルもできる、パフォーマーもできるってなるじゃないですか。

金子 なるほど!

山本 だから”メンタリスト=パフォーマー”のような「月によっては夏休みがくる」をしないようにしてます。

 

山本マサヤ :Twitter

金子将昭 :Twitter

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masaya

山本マサヤ Official Site

メンタリスト。心理学やNLP、マジックなどを組み合わせて読心術や心理操作のパフォーマンスを行うメンタリスト。人類の上位2%の知能指数IQ150以上(Mensa所属)を持ち、メンタリズムのパフォーマンスだけでなく、心理学の正しい知識と、正しい使い方を広めるためのセミナーも都内各所で行っている。マーケティングコンサルタントとメンタリストのスラッシュキャリアを行っている。

出演履歴:◯メディア  ジャパネットたかた/山口朝日放送 今週のぶらり/千葉テレビ 土曜BangBang!/関西テレビ マルコポロリ/K-Station 「企画会議」◯舞台  劇団あーてぃすとら 「大胆☆素敵」

kaneko

金子将昭 Masaaki Kaneko http://www.masaaki-kaneko.com/

1982年富山県生。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒。

大学にギター科で入学後すぐ、経験無しのピアノ始め、二年次よりジャズピアノ科へ転専攻。サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、日本初の音楽理論Webマガジン「サークル」編集長、(同) 前衛無言禅師 代表、東京音楽理論研究大学主催、劇団を作ろうプロジェクト主催、音楽アプリ「lepot」の開発、劇団ブラックラックへ楽曲提供、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。現在、百人一首曲付けプロジェクトとジャズスタンダードをトーク・演奏で楽しむ動画をYOUTUBEチャンネルにて公開。百人一首曲付けプロジェクトで検索。

haradakazuma
対談構成:原田和真(はらだかずま)
脚本家。1988年生まれ。北海道出身。大学から山形へ移住、お笑いや演劇の活動を始める。漫才、コント、演劇、アクション、音楽とのコラボ、ラジオドラマなど様々に挑戦し、手段を問わず”エンターテイメント”を追求する。2014年4月に活動を東京へ移す。
現在の欲望:映画の脚本をやりたい。マジシャンの仲間が欲しい事。
現在の所属:劇団ブラックラック、劇団あーてぃすとら、ラフィクション(お笑いユニット)
 
hashimoto_hiroshi
カメラマン:橋本浩史
 1990年千葉県生まれ。主にカメラマン、ライターとして活動している。他にも役者、脚本家、演出家としての演劇活動。デザイナーとしての活動にも力を入れている。 企業から個人問わず「やりたいこと」「面白そうなこと」があるところに首を突っ込んでいく内に現在のカタチに落ち着く。 ライブ取材の経験から動きのある撮影が得意。また演劇の経験からその人が輝くには?という視点からシャッターを切る事が多いのも特徴。

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  1. 【対談】「技術に仕事が来るのではなく営業に仕事が来る」山本マサヤ (メンタリスト/マーケティングコンサルタント) – 金子将昭:かねこまさあき

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