第二回「これからの農業と音楽の関係性」 〜農業と音楽の固有振動〜農的ジャムセッション

前回はこちら「第一回 はじめに/農業の固有振動」

対談の中では結論としては出していませんでしたが、「音楽をやりながら農業を行うことは実際にできるのか!?」というお題に対しての回答をお知らせしておきたいと思います。

結論としては……可能です。 特に、これからに関しては。 何故かと言えば、近年話題になっている通り、田舎が過疎化しており、住居などが供給過剰状態へと突入するからです。 そのため、これまでとは打って変わって人口増大歓迎、むしろ都会よりも自由な環境が手に入れられる……!ということになりますね。

なので、音楽をやりながら低コストで暮らしていくことも夢ではありません。 さらに、近年の技術の発達によるインターネット環境により、ノマド的暮らしが可能になったという部分もそれを後押ししています。 実際、私が進めている企画「農村JACK」でも、家の庭に小さなステージを作って、そこで音楽ライブでもできたらな……と思っている所です。

例えば、youtube配信などで月に数万円が稼げるようになった場合、他のちょっとした収入を加える事で、田舎では十分に暮らしていけるでしょう。 音楽の配信先に野菜の宅配情報なども加えて、対談にもあったような「私の曲を聞かせて育てた野菜」などで付加価値を付けることにより、自分の食べる物を作りながら音楽もできることになります。

農業の場合、意外に夜は時間ができることが多いので、そうした暮らしも可能になるのではないでしょうか? さらにそれを複数の仲間たちと共に行えば、より負担は減ることになります。バンド仲間たちでシェアハウスをして、農業をしながら音楽活動をするグループが出てきても面白いか……あ、それってTOKIOかも(笑)。

もし、今後の音楽業界の方向性に迷っているミュージシャンの方がいれば、そうした方法も一つの手段として考えてみても良いのではないかと思います。 ちなみに、結構農作業をしている間って集中できるので、いいアイデアなどが浮かんでくることもよくあるんですよね。 多分、いい曲なんかも浮かんでくることもあるんじゃないでしょうか? 皆様、試してみてはいかがでしょう。 

 


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スミタヒロキ Hiroki Sumita 
グローバル農家
Project SOLA「モットーは世界の全ての人に、おいしい食事と幸福な食卓を」
1979年愛知県生まれの次世代農家。IT系サラリーマン後に脱サラしてGlobal Farmerの道へ。
日本では長野、海外では香港やカンボジア、ラオスに農業展開中。農業の新しい道を探すべく、様々な方向性を試している。
その一環として、農村シェアリング企画「農村JACK」を展開中。その他にはJIPPプロジェクトなどにも参加。
将来の目標は、宇宙農業。

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