ベーシストがリーダーをするとどういった音楽になるのか。
本来後ろで支えているベーシスト。
そのベーシストがリーダーとなれば前に出てきてあんなことやこんなことをするんだろうか。
bs 小美濃悠太 pf 瀬田創太 ds 永山洋輔
1曲目。ドラム、ベースでスタート。すぐにピアノ。
暗い。
ピアノの思索的なプレイ。
何に思いを巡らせているのだろう。美しい情景が広がっていく。
ベース。軽やかでバネのある音が紡がれていく。
再びピアノ。ドラムが自在に絡んでいる。
A Lark。ケニーウィーラーに捧げたというフレッドハーシュの曲。
2曲目。セレン? オリジナル。
神秘的な曲調。
シンバルワークが冴える。
ピアノ。どこか闇の中を手探りで歩いているような気持ち。
そして何かを見つけおぼろげな姿を示し始める。
この演奏の不思議な豊かさはなんだろう。
ベース。ピンと張りつめている。それでいてしなやかだ。
三人の会話が続く。
静かに世界は語られている。
3曲目。Four。
ドラムから始まる。そしてピアノ。
なかなかテーマにならない。
ベースが入ってもそのままだ。
ようやくテーマの断片が見えてくる。
いつのまにかベースソロ。
いやピアノのなのか。
やさしいタッチ。包み込むドラム。
ベースのウォーキング、一体になっている。
道がひらけたような明るいベースソロ。ドラムのブラシが付き添う。
どこまでも続いていきそうだ。
ピアノとドラムのフォーバース。小粋な会話。見た目は小粋じゃないけど。
テーマらしきに戻っている。
ファースト最後。4曲目。小美濃オリジナル、スコーブ。スウェーデン語で森。
ヨーテボリ国立公園、でかい湖があるという。2時間の散歩。
緑の暖かみを感じで出来た曲だという。
ベースのイントロ。見たことないけど森の景色が浮かぶ。
爽やかで透き通った感じ。まさに北欧のイメージ。行ったことないけど。
ベースのソロもあったかい。ストーブで手を暖めているように。
ピアノのソロは、明るい日差しを受けているよう。キラキラしてひんやりと。
北欧に行ってみたくなる。
インエフには日本酒がある。
それも新潟を中心に一杯毎に違った味を楽しめる。
おいしい日本酒とジャズ。
この取り合わせ。
ここにしかない。
セカンド。5曲目、バドパウエル。
ピアノから。一転して楽しい演奏から始まる。
陽気で生き生きしている。
ベースのキックの効いたソロ。
ピアノとドラムのバッキングも愉快。
ピアノとドラムのフォーバース。ドラム、遊んでるな。楽しそうだ。
6曲目。アリスインワンダーランド。
まずは長考。。。
そしてベースのイントロ。
聴いたことのないアリスインワンダーランドが始まった。
フラフラと立ち上がったようだけど紛れもないアリスだ。
ベースのさまようようなソロ。
アリスはどこかへ行ってしまった。
ドラムがぽこぽこしている。
ピアノのかわいいソロ。アリスが戻ってきて踊っている。
野郎三人のメルヘンソング。
7曲目はリッチーバイラークのエルム。
ピアノのイントロにベースのアルコ。
どん底だ。
どこまでも深く。
そこへベースの熱いソロ。地底のマグマか。
ピアノが引き継ぐ。火は消えている。地底奥深く。
こんどはドラム。何かの胎動なのか。息吹?
息づかいが聞こえる。
8曲目。瀬田オリジナル、ピエロ。
ドラム。猫のしっぽで遊んでいるようだ。
ピアノが入る。右往左往している。
そしてベース。テーマが見え隠れしだす。
腹黒いピエロだ。先が読めない。どこへ向かっているのだ。
テンポが決まってピアノの全力ソロ。
そして今日一番のテンションのベースソロ。
テーマに戻って想像力豊かなドラムソロ。
アンコールはしっとりとしたバラード。
ベースのうっとりとしたソロ。彼女がいたら口説くところだ。
残念ながらそういったシチュエーションの人たちは居なかったけど。
情感豊かに。
ピアノの高らかに歌うソロ。
仕合せだなあ、手を取り合って目と目を合わせて
この瞬間に、、
おっといけない、妄想が過ぎたようだ。
テーマに戻る。
あんなことやこんなことのあったライブ。
でもベースだけじゃない。ピアノもドラムも。
三人の可能性。日本酒で乾杯!!
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