ハードバップ。
wikiで見ると、モダン・ジャズの一つ。アメリカ東海岸で、1950年代半ばをピークに1960年代まで続いたスタイル。英語版では、especially in saxophone and piano playing.とも書かれている。
ハードバップというとテーナーサックスという連想が私にはある。
ジョンコルトレーン、ソニーロリンズ、デクスターゴードン、ハンクモブレー、ジョニーグリフィン、クリフォードジョーダン、ジョーヘンダーソン、ベニーゴルソン、、
名前をあげるだけでワクワクしてくる。
ハードバップカルテット
あさおかゆう(ts)、野波 桃(p)、藤田耕平(b)、新谷芳勇(ds)
1曲目。Vierd Blues。どこかで聴いたことがある。
ちょっと調べるとマイルスが青いジャケットのアルバムの中でやっていた。
ピアノトリオで小粋な感じで始まる。
サックスの太く逞しいテーマ。テナー、ピアノ、ベースとソロが巡る。
中低音のぼくとつとした印象のテナーソロ。
ピアノは音を選びながらスウィンギーに、ベースはとても落ち着いたおもむきで。
テナー、ピアノ、ドラムのフォーバースからテーマ。
2曲目。Like Someone In Love。これも調べるとジャズメッセンジャーズのアルバムで聴くことが出来る。
サックスのイントロ。小気味よく演奏される。
ピアノのソロは、中低音のフレーズの繰り返しから徐々に盛り上げて高音へ遷移。
陽気な感じを引き継いでテナーサックスの張りがあって高いテンションを保ったソロ。
ステディで確実なバッキングから打って変わって高い調子のベースソロ。
ここでもフォーバースとなってテーマ。とても息のあった演奏。
3曲目。You Go To My Head。当時だとクリフォードブラウンの演奏がある。
時期は違うけど最近来日したステーブグロスマンがミッシェルペトロチアーニとやっているものもある。
ムーディーな曲。低いテーナーサックスの音に空間が満たされいく。
アーシーなテナーソロからピアノソロ。コードを多用しゴージャス。
ベースソロは見た目の印象とは違っていて、かわいらしい感じ。
4曲目。Body&Soul。コールマンホーキンスが有名だけど、デクスターゴードンが映画の中でやっているのも印象的。
ベースとテナーで始まる。
サビからピアノ、ドラムが入る。
テナーの太い音がこの曲にぴったりだ。
ベースの歌うようなソロ。気持ちのこもったピアノソロ。
くさみがあって味わい深いテナーソロ。再び戻ったテーマでは少しリズミカルになってエンディング。
5曲目。The Flintstones Theme。これはアルバムで見つけるのが難しい。ハーブエリスがやっている。
高速に始まる。
表情をまったく変えずに刻まれていくベース。+ドラムにテナーのソロ。
ピアノが加わる。
ベースが激しく足でリズムをとっている。
コミカルなピアノソロ、ドラムがアグレッシブにサポートする。
ベースからドラムのソロへ。いいソロだ。
テーマになってメンバー紹介しファーストは終了する。
Nica’sには初めて来た。
渋い壁の色。ジャズライブハウス、ジャズ喫茶の色だ。
色見本で何色なんだろうと調べる。深毛藍色というのに近い気がする。
入った瞬間にわかる何かジャズの独特な雰囲気があるお店。
6曲目。Afternoon In Paris。これは有名な曲だけどアルバムで探すと難しい。ソニースティットが青い色のアルバムでやっている。
楽しい曲。陽気なベースソロ。
飛び跳ねているようなテナーのソロ。
続いてピアノのゆったりとくつろいだ感じのソロ。
フォーバースでテーマへ。
7曲目。Stable Mates。
MCはマイクを使わずほんとんど聞こえないんだけど。まあいいか。
マスターからそこにマイクあるよと言われるもそのままで。
マイペースである。
これはベニーゴルソンの名曲。
男っぽいテナーがかっこいいスタート。キレのあるソロに繋がってく。
粒立ちのよいピアノソロが続いた。
8曲目は、Ceora。リーモーガンの曲。アルバムでのテナーはハンクモブレー。
ピアノのイントロ。楽しい感じ。
吐き出すようなテナーのテーマ。
全体の印象がむき出しでぶっきらぼうな感じになっていておもしろい。
9曲目は、Round Midnight。マイルス・コルトレーンのが好き。
深い音が素敵なテーマ。かっこいいなあ。
ベースソロはじっくりと聴かせる。
シンプルな中にもしっかりとしたタッチから伝わる強い思いを感じる
ピアノソロ。
テナーソロはスウィンギーな展開。
10曲目。Cherokee。この曲はいっぱいある。クリフォードブラウンがハロルドランドとやってたヤツとか。
またしても高速演奏。
豪快に繰り広げられるテナー。ピアノソロも高速。ドラムがあおってく。フォーバース。華やかな演奏に終始する。
テーマとともにメンバー紹介で終了。
テナーサックスの格好良さのひとつはその男性的なトーンにある。
その王道を行くあさおかゆうさんのテーナー。
しびれるなあ。
そういえば今日はハロウィン。ここには微塵もハロウィンは存在してなかった。ふむ。
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