その4 なんとなくやれちゃってる…?【対談】金子将昭 × 島貫歩美(株式会社エルパ代表取締役)

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5回にわたってお送りする今回の対談。ゲストは音楽家派遣会社の株式会社エルパ代表取締役 島貫歩美 前回はエルパが演奏家に求めることについての話でした。第4回目は演奏家はなんとなくやれちゃってる?というお話。(記事構成/原田和真)

 

④~”なんとなくやれちゃってる…?”~

島貫 もう気が付いたら楽器持ってましたみたいな人も多分多くて、生活も何とかなっていてハングリー精神に欠けてるのかなって。たから(相談に乗って)ダメになっちゃう時っていうのは私のエネルギーの方が勝っちゃうんですよ。

金子 なるほどね。

島貫 「やりたいです!」とかって来るので「やりましょう!!」って私が出ると結構私のエネルギーが勝ってしまうというか。一応私なりに本人の意思とか確認しながらやってるつもりなんですけど、なんか相手の方が引いてしまうというところがあって。

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金子 引くとかないですよね、独立するとか自分で何かやっていこうという時に。

島貫 音楽業界は個人事業でやっていくのが当たり前になっちゃってますが一般的にはありえないじゃないですか。普通はどこかの組織に属するとか。だから実際自分でやってるはずなのに「独立」という形にすると腰が引けちゃうのかなっていう。

金子 フリーはどこか余裕があって独立は責任が重く感じるので独立ってなると引いちゃうんでしょうね~。

島貫 ああ~そうなんですよね~。皆さんどこ目指してるのかな~っていうのが未だに分からなくて。他にそういうの話せる人に聞いてもやっぱりみんな「他の人がどう考えてるか分からない」って

金子 僕もどこ目指してるの分からないです(笑)いや、僕はいい意味でどこ目指してんだろうって思ってます(笑)でも向かってる道はしっかり見えてます!

島貫 ハハハ確かに(笑)音楽っていうカテゴリーもうちょっと飛び越えてますもんね。

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金子 変な枠組みに捕われたくなくいんですよ。独立って言葉の重みもありますが、もう一つ、みんなプレイヤーでありたいから独立した音楽教室をやってみるってのは違うと思ってるのかなって。

島貫 うーん。

金子 「ライブハウスで毎日演奏して高いお金もらってお客さん満員にできるやつがプレイヤーだ。」って言ったら「じゃあその為に今何やってんの?」って話しになると「?」になるんです。

島貫 そうなんですよね~。人ってなんか”こうやりたい”って思ってる人を自然と応援したくなるじゃないですか。

金子 はいはい。

島貫 私達も本当にそうで。面接とかでもそういうの聞くんですけど、みなさんうちが今やってる範囲で言ってくるんですよね。音楽家として本当にどういうところ目指してるのかを教えてもらった方が良くて。こっちは協力する気満々なので「これやりたいんですけどなんとか力貸してくれませんか!?」ぐらいの姿勢の方がこっちとしては求めてるんですよね。

金子 あ~なるほどね。

島貫 中には何人かすっごい相談してくれる人とかもいるんですけど、やっぱりそういう人には結構親身になって、時間とかも作りますし。時間空けば合ってるぐらいの人もいますし(笑)

金子 へぇ~。

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島貫 中々ちょっと「どうしたらいいかね?」って一緒に悩んじゃう人もいるんですけど(笑)

金子 はいはいはい。

島貫 でも私もそれぐらい求められる方がやりがいも出てくるんで

金子 それはそうですよね~。

島貫 でもそこまでの人って本当にいないですね。数人です、時々会って話す人って。

金子 その…夢だけ掲げて動いてないのダメですよね。

島貫 (笑)

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金子 ライブだったら、前回に比べてどれくらい集客人数が上がって、どれだけ収益が上がって、どれだけの人に認知されてとかそういう分析してみるとかも重要ですよね。

島貫 はい。

金子 他に自分の音楽をどういった人達に伝えたいのかっていうターゲットとか。「俺の音楽が好きだと思う人に伝わればいいから」みたいな。気持ちは凄い分かるけど曖昧過ぎて。

島貫 そうですね。夢もそうなっちゃうと本当にぼんやりした”夢”になっちゃう。

金子 だから多分これも、”今なんとなくやれてる”からなんですよね。日本は景気悪くてもやっぱり豊かですよね。好きなことやっても生きていける世の中になっちゃったんで。だからそれくらいの、「そこそこやれてるからもういいや」みたいなところがどっかにあるんだと思うんですよね。

  <写真/橋本浩史> 

最終回は明日更新!最後の回は「ミュージシャンはもっと色んなところに進出しよう」というお話。

 


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金子将昭  Masaaki Kaneko http://www.masaaki-kaneko.com/

1982年富山県生。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒。

大学にギター科で入学後すぐ、経験無しのピアノ始め、二年次よりジャズピアノ科へ転専攻。サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、日本初の音楽理論Webマガジン「サークル」編集長、(同) 前衛無言禅師 代表、東京音楽理論研究大学主催、劇団を作ろうプロジェクト主催、音楽アプリ「lepot」の開発、、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。現在、百人一首曲付けプロジェクトとジャズスタンダードをトーク・演奏で楽しむ動画をYOUTUBEチャンネルにて公開。百人一首曲付けプロジェクトで検索。

 

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島貫歩美 Fumi Shimanuki 
現在、株式会社エルパ代表取締役
埼玉県出身、4人姉妹の末っ子。幼少期は内気で人見知りが激しく、自己主張のできない子どもだった。2003年4月、株式会社キャブステーションに入社。仕事の面白さを知り、のめり込む。2008年1月より子会社である音楽家派遣サービスを行う㈱エルパの代表に就任。2009年7月、MBOによりキャブステーショングループより独立。楽家の活躍の場を広げること、またもっと身近に音楽が入り込む豊かな社会を目指して日々活動中。
 
 
haradakazuma
対談構成担当 原田和真(はらだかずま)
脚本家。1988年生まれ。北海道出身。大学から山形へ移住、お笑いや演劇の活動を始める。漫才、コント、演劇、アクション、音楽とのコラボ、ラジオドラマなど様々に挑戦し、手段を問わず”エンターテイメント”を追求する。2014年4月に活動を東京へ移す。
 
現在の欲望:映画の脚本をやりたい。マジシャンの仲間が欲しい事。
現在の所属:劇団あーてぃすとら、ラフィクション(お笑いユニット)
 
 
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