その1 葬儀場は音楽演奏が難しい!?【対談】金子将昭 × 島貫歩美(株式会社エルパ代表取締役)

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今回の対談は5回にわたってお送りいたします。ゲストは音楽家派遣会社の株式会社エルパ代表取締役 島貫歩美 音楽ビジネスや音楽家派遣として求める演奏家像などお話してきました。第一回目は葬儀での音楽演奏の難しさのお話。(記事構成/原田和真)

 

①~前回の復習?!葬儀での音楽ビジネス~

金子 前回は月刊住職っていうお寺関係の雑誌に連載してる人と対談したんですよ。

島貫 はい。

金子 きっかけは、その方が記事で音楽葬ビジネスについて書いてたんですよ。そこでTwitterでリプライして「僕一回だけですけど葬式で演奏したことありますよ。」って言ったら、対談しましょうって話になったんですよ。凄い面白い人で、ジャズと木魚を合わせるとか(笑)

島貫 そうなんですか~。実はつい先程葬儀社に行ってました、音楽葬(の件)で(笑)

金子 そうなんですか!?

島貫 オーダーをいただいてやってきたので、ちょっと改めてご挨拶に。

金子 そうなんですね~。音楽葬って海外だとよくある話みたいですけど、日本だと「騒ぐとけしからん」みたいなところあるじゃないですか。

島貫 そうですね~どちらかというと葬儀場がNGのところが多いんですよ。

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金子 あ、そうなんですか?

島貫 はい。葬儀社さんは比較的良いと思ってくださってるんですけど。うちも年間何件かですけどね、やっぱり少ないですけど。

金子 結婚式に比べて少ないですか?

島貫 全然少ないです。やっぱり業界的には結婚式の10年あとって言われますね、葬儀の方が。

金子 あ~そうなんですか。

島貫 結婚式って色々先に開拓していきますけど、葬儀は10年遅れみたいな。

金子 なんでなんですかね?

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島貫 ”死”っていうのがどちらかというとネガティブに捉えられるからじゃないですか?一般的には。

金子 う~ん。

島貫 葬儀社さんとしてはそれが仕事なので。私はお会いしてる人は比較的クラシックの依頼が多いんですけど。

金子 あ、そうなんですか。

島貫 はい。

金子 僕が弾いた時はお経と別でしたけど、もう”どジャズ”でした。一応依頼されてるんで「もういいや!」って気持ちで行きましたけど(笑)

島貫 そうですよね(笑)本来は別にいいと思いますけどね。

金子 演奏する前はちょっと考えたんですよ、「バラードにした方がいいのかな」とか「暗い曲にした方がいいんじゃないかな」とか。でも、気にせずに明るいやつを弾いちゃいましたね。

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島貫 うん。

金子 結果よかったみたいだったんで安心しましたけど。

島貫 あんまり湿っぽくしたくない人もいますからね。

金子 そうですよね。しかし葬式の方がやっぱり少ないんですね~。

島貫 あ、でもそういうのでやってる音楽事務所もあるみたいです。

金子 あ、そうなんですか?

島貫 でもどうやってるのか分からないですけど。それよりも音の問題、会場の問題の方が大きいので…。

金子 あ~。

島貫 自社斎場持ってるところがすっごい少ないんですよ。公共のところとか借りて、そこにスタッフが行って持ち込んでやってることが多いので、会場の方からNGって言われてできない事の方が多い。

金子 へ~。

島貫 制限が凄いなんか…電源も取れないところがあるとか、結構それ普通らしいです。

金子 あ~それは痛いですね~。ちなみにそれは「電源があるならいいよ」ってことではなく…?

島貫 ではなく、電源さえもダメだから音が漏れるのも絶対ダメだし。結構部屋が隣続きだからお坊さんのお経でも 普通に隣まで聞こえて来たりするぐらいで。

金子 へぇ~そうなんですね~。

島貫 本当厳しいですね、はい。なので今日行ってきたところも「今までやった会場教えてください」って言うんですよ。「そこって音楽できるってことですよね」って言われるので。

金子 あーなるほど。 

島貫 今までやってきたところは…「内緒で」とか…。

金子 ハハハ(笑)

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島貫 結局やっても、お坊さんの声も色々聞こえるのでピアノとかうっすらやる分には全然そんな…

金子 大丈夫な気もするんですけどね~。

島貫 はい。でも会場側、葬儀場側が「音楽ってうるさそう」っていうイメージでダメってなっちゃってるので。中にはこっそり…。

金子 お経を読んでる最中とか、お経の代わりにやるって感じですか?

島貫 どちらもありますね。完全な音楽葬の時はお経の代わりにやりますね~。

<写真/橋本浩史> 

 

続きは明日更新!第2回目は代表に就任することに意外な経緯とエルパの立ち上げについてのお話です!

 


kanekomasaaki

金子将昭  Masaaki Kaneko http://www.masaaki-kaneko.com/

1982年富山県生。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科ピアノ専攻卒。

大学にギター科で入学後すぐ経験無しのピアノ始め二年次よりジャズピアノ科へ転専攻。サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、日本初の音楽理論Webマガジン「サークル」編集長、(同) 前衛無言禅師 代表、東京音楽理論研究大学主催、劇団を作ろうプロジェクト主催、音楽アプリ「lepot」の開発、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。現在、百人一首曲付けプロジェクトとジャズスタンダードをトーク・演奏で楽しむ動画をYOUTUBEチャンネルにて公開。百人一首曲付けプロジェクトで検索。

 

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島貫歩美 Fumi Shimanuki 
現在、株式会社エルパ代表取締役
埼玉県出身、4人姉妹の末っ子。幼少期は内気で人見知りが激しく、自己主張のできない子どもだった。2003年4月、株式会社キャブステーションに入社。仕事の面白さを知り、のめり込む。2008年1月より子会社である音楽家派遣サービスを行う㈱エルパの代表に就任。2009年7月、MBOによりキャブステーショングループより独立。楽家の活躍の場を広げること、またもっと身近に音楽が入り込む豊かな社会を目指して日々活動中。
 
 
haradakazuma
対談構成担当 原田和真(はらだかずま)
脚本家。1988年生まれ。北海道出身。大学から山形へ移住、お笑いや演劇の活動を始める。漫才、コント、演劇、アクション、音楽とのコラボ、ラジオドラマなど様々に挑戦し、手段を問わず”エンターテイメント”を追求する。2014年4月に活動を東京へ移す。
 
現在の欲望:映画の脚本をやりたい。マジシャンの仲間が欲しい事。
現在の所属:劇団あーてぃすとら、ラフィクション(お笑いユニット)
 
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