【コラム】赤須翔のニューヨーク滞在記 其ノ九

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 皆さんこんにちは。最近地下鉄のプラットフォームでソロギターしています。そこでゲットしたチップを貯金してヨーロッパへのチケットを買えないか挑戦中です。今2万円。果たして達成できるのか!?

 話は滞在記に戻り、前回まで長編だったので、これから少しサクッとした記事を書いていこうと思います。今日の事を書きます。
 

 ニューヨーク滞在記パート9です。


 

 今日はペニーズオープンマイクというイベントに一人で来ている。バイオリニストの友達と数回行っているイベントだ。

 

 オープンマイクというのは、シンガーソングライターやコメディアン等のパフォーマーが数分の持ち時間の中で自分を表現するイベントだ。色々な所で開催されていて、各パフォーマーは大体ソロか2人組。カフェやレストラン等で無料で行われる事が多いが、今日の所は観客もパフォーマーも入り口で3ドル払う形式。店もライブハウスみたいになっていて小さい楽屋や観客席もある。

 パーフォーマンスの順番の決め方はお店によって違う。早く来た人から順番に決めていく所や、自分の名前を書いた紙をバケツに入れ、それを主催者がくじ引きのように引いて決める所がある。今日は後者だ。

 今日の所は変わっていて持ち時間は7分間。ちゃんとタイマーで計って音がなったら終了。その7分間は自分のやりたいことを何でもやっていいのだ。これはこれで緊張感があって面白い。そしてそのイベントの空気もみんなで作り上げている感じがいい。

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 初日に見てびっくりした人がいた。古代ギリシャ人が来ているような布を羽織って、頭には小さい角が生えている人が、7分間何もしないというパフォーマンス。

 最初に出てきて立ったまま動かないのだけど、なんかやりそうな雰囲気もあって目が離せなくなる。1分過ぎた辺りで「もしかしてこの人何もやらないつもり?」と疑い始め、観客は各々のタイミングで笑い出す。

   4分過ぎた辺りでは、シラケた空気も流れるのだけど、とあることに気づき始める人もいる。なんと、この人まばたきをしていない!!涙ぐんできて、目も真っ赤になってくる。そうするとまた笑いが起こる。

   7分を知らせるアラームがなると、周りから拍手が起こる。こんなシンプルなことで感動させることができるとは、目から鱗だった。

 

 まあこんな感じの場所で今日は僕は一人で演奏する。このイベントを仕切っている人(めちゃかっこいい)が、僕とバイオリニストを気に入ってくれていて、彼の演奏に参加させてくれることも。

 その人に「翔は歌わないのか?」と聞かれ僕は「日本ではたまに歌うけど、英語の歌は歌えないからアメリカでは歌わない」と言った。そうすると「日本のスタイルでやれよ。日本語の曲歌えよ。ここでそんなの誰が気にするんだ?」と言ってくれた。その時、確かに!何語か分かんない言葉で、ずっと訳の分かんない劇を演じている人もいるし、と納得し僕は自分のテーマソングのぐぅたらという曲を歌った。

 
 こんな感じでパート9終わります。これがその演奏です。

 

話の続きはこの動画で体感してください。

それでは皆さんおやすみなさい。


 

 

 

 

 

akasusyo

赤須翔

http://shoakasu.com/

1987928日長野県駒ヶ根市生。洗足学園音楽大学でギターを有田純弘先生に師事。卒業後、2011年夏にフィドラーの少路健介と完全実費飛び込みフランスツアー敢行。 

2012年秋には、日本舞踊団 かぐや(現在 那由多)とギリシャのレフカダ島にて毎年行われるフォルクローレフェスティバルに出場。そして完全自主制作のCD制作。全国手売り中。

現在はレストランやバーにてライブ活動中。主に小田急線成城学園前駅近くのF.gohanというレストランにて、絶賛ライブ中。ニューオリンズ旅行をきっかけにバンジョーも始めました。 

 

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