本連載の予定
第0回 序論
第1回 和声の存在を再確認する
第2回 自然倍音の数理の不思議
第3回 下方倍音列の活用
第4回 数理親和音モデル
第5回 和声単位という和声構築法
第6回 和声の分子構造
第7回 増四度環と裏領域
第8回 調という幽霊を発生させる和声の反応領域
第9回 和声二元論が成り立たない理由
第10回 長調と短調の二極化から旋調性へ
第11回 負の音を作ってみよう
最終回 まとめ~ドミナントモーションから動和音へ
(※進捗によっては、若干のテーマ変更の可能性もございます。ご了承下さい。)
前回はこちらから!
「不定調性論てのは、俺の音楽の書き方を再現しやがる」
先に逝ったジョン・レノンに、そう言ってもらえるとしたら、いいなぁと。これは妄想ですが。
そんな気は毛頭ありませんが、むしろこれから新しい音楽を書く人のための、小さくても良いので、未来の音楽を作るためのツールボックスになれれば、と思っています。
もちろん”君の話など、16世紀にはもう研究され、すでに退化したものだね”と言われるものであったとしたら、ぜひご意見を頂きたいです。個人が作るシステムは、似ていたとしても全く同じではないはずであり、そうしたことも含めて内容を共有、議論するための連載でもあります。
この連載を通して、平均律の数理、音の基礎構造を再度もう一度あなたの目で見定め、様々な議論に展開して頂くことを望みます。
もちろん、作曲法などというものは、皆さんそれぞれの方法論があることは私も普段のレッスンで良く分かっています。
ここで提示する考え方のいくつかを、皆さんのそれと照合頂き、結果的に皆さん自身の音楽のアプローチがより確固としたものになることが、私が不定調性論を発展させてきた目的です。
そういう作りになっていますのでご安心下さい。
きっと日本中には、その他の音楽分野を独自に体系化し、まだスポットが当てられていない独自メソッドをお持ちで、かつ実践されている人が他にも大勢おられるでしょう。
私が厚顔無恥にも不定調性論を押し出すことで、その他の旋律理論、リズム理論、編曲理論、プロデュースメソッド、プロモーション論というような、独自的で膨大な体系を少しでもこうしたウェブサイトに集結させ発信し、音楽業界を志す人が音楽を考える場となれば、と願って止みません。
連載は、基本毎週1回発信させて頂きます。
約三ヶ月ほどの連載ですが、温かい目でご検分頂ければ、幸いです。
※連載内容は、私が用いている教材を元にこの連載専用に作ったトピックになります。
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