【コラム】赤須翔のニューヨーク滞在記 其ノ三

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今は、428日の15:30。ニューヨークへ来てもう一週間が経ちました。もうなのか、まだなのかわからないけど怒涛の一週間でした。

 

僕のニューヨークの1日はこんな感じです。

朝か昼に起きてご飯作ってシャワーを浴びる。ルームメイトと会ったら他愛のない会話をし、メールやフェイスブックをチェック。気が済んだらネットでその日のイベントを幾つか探す。行くイベントが決まったら、それまでの間練習か散歩か寝るか外で演奏する。

ちなみに今日の僕の選択は、寝る、でした。今起きてこの文章を書いています。

 

決めたイベントが当たりだと、それら全ての連鎖が起きてものすごい事になります。到着して一週間で既に人生で一番の夜を経験してしまいました。多分この話はパート56ぐらいに出てきます。

 

それではパート3の本編を始めます。まずは初日です。


ようやくブルックリンのアパートに着き、手続きを済ませた後、友人のライブに行くことに。アパートから遠くないところで、降りた駅からお店への途中で、マンハッタンが夕焼けを背景に消えていくのが見える。4ヶ月前にアメリカ行きを決めた時にはマンハッタンなんて知らなかったけど、、、。

 

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数枚写真を撮り、ギタレレを弾いているうちにお店に着いた。そこはライブハウスというより、カウンターと4つぐらいのテーブル席のある、いかにもアメリカっぽいバー・レストランという感じ。

お客さんはライブを聞きにというより普通の食事をしにきている感じで、演奏があるからラッキー聞いてみようという人がほとんどだと思う。
文化というか街に音楽が根付いている感じがして僕は好きだ。

 

僕はカウンターに座り、おすすめらしいIPAIndia Pale Ale)というビールを注文。
今日はブルーグラス中心のライブのようだ。ギターボーカルが曲をコールして歌い出し、それに友人が付いていく。
僕も途中で呼ばれギタレレで付いていく。時差ボケでうつらうつらしながら弾いていたと思う。
目の前には、チップを入れるステンレスの小さいバケツがあり、みんな帰るときは必ずいくらか入れていく。1ドルは、100円程度だけど、お札なので結構入っているように見えて嬉しい。

 

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難なく演奏は終わり、ミュージシャン二人へお店から、まかないが出る。それを食べ終わるまで酒を飲む。僕も演奏したからということで飲み代はタダにしてくれた。

ある人生の先輩から、ニューヨークは不思議とお金がかからないんだと聞いていた。観光として行っている人には高いだろうけど、演奏者側に入ってしまえば、あまりかからないのだろう。

 

お店を出て次は近くでジプシー・ジャズのジャムセッションがあるというので、行ってみる事にした。日本みたいにチャージがあるわけではなく、演奏したい人はお酒を注文すれば好きに入っていいというラフな感じ。そしてみんな上手い。

そこで知り合ったスペイン人のバイオリン弾きと仲良くなり、終わった後に若者が集まる飲み屋へ行った。

 

いざ着いたらバーというよりクラブ。ブースも2つありその間は広い中庭になっている。踊っている人や、周りに話しかけて友達を作っている人、友達と話している人と様々。

僕も楽しんじゃえって気持ちで、ビールを少し飲んだ後テキーラを流し込み、テンションをあげた。そのスペイン人に「君が日本に来た時には、ピッチピチのギャル紹介するから、今日は君の力を貸してくれ、二人で女の子ゲットしよう!」てな感じで説得し、そいつにもテキーラを飲ませた。

僕は時差ボケなんてふっ飛ばして最高潮で頑張ったけど、全然ダメだった。でも楽しかったなあ。
そのスペイン人は、クールな感じで口数も少ない人かと思っていたけど、テキーラを飲んだ辺りからちゃんとバカになってくれました。

 

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そこから家に帰り、アパートに着いたのは朝の5時。ホント時差ボケどころじゃないな。
初日にしては、上出来だと思う。ベッドに倒れ込み、泥のように寝る。というか泥。

 

眠りにつく短い間に、出発の時に地元のバスターミナルまで送ってもらい、空港で電話した時も、たかだか三ヶ月なのに「泣けてくるから電話を切る」と言って淋しそうだったお母さんの顔が思い浮かんで、僕の意識は消えた。


…とまあ初日はこんな感じでした。少しずつ音楽のことに近づいてきた感じがしますね。パート4は、ジム・ホールのメモリアルライブへ行ったことを書きます。

今は16:30。早めの夕飯を作って、オープンマイクへ行ってきます。

では、、、、、

 

 


 

akasusyo

赤須翔

http://shoakasu.com/

1987928日長野県駒ヶ根市生。洗足学園音楽大学でギターを有田純弘先生に師事。卒業後、2011年夏にフィドラーの少路健介と完全実費飛び込みフランスツアー敢行。 

2012年秋には、日本舞踊団 かぐや(現在 那由多)とギリシャのレフカダ島にて毎年行われるフォルクローレフェスティバルに出場。そして完全自主制作のCD制作。全国手売り中。

現在はレストランやバーにてライブ活動中。主に小田急線成城学園前駅近くのF.gohanというレストランにて、絶賛ライブ中。ニューオリンズ旅行をきっかけにバンジョーも始めました。 

 

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